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「私のことをいちばん信じてくれたのは…」平野綾(35)を支えた家族の言葉とニューヨークの“事件”〈芸能生活25周年〉

平野綾さんインタビュー#2

2023/04/02

genre : エンタメ, 芸能

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ニューヨークの旅行中、事件が…

――お母様との旅行で何がいちばん印象に残っています?

平野 めっちゃケンカしました。

――あら。

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平野 普段からケンカはするんですけど、このときはすっごくケンカしました。原因はたぶん、本当に些細なことだったと思います。同性だから、というのもあると思うんですけど。あとでよくよく考えたら、父がいたときには、いつも父があいだに入ってくれていたんです。

 あと……、そうだ、大停電があったんです。

――停電?

平野 市内で停電が起こったんです。停電のせいでホテルの部屋に戻れなくて、旅の疲れで熱を出してしまった母が、ロビーで何時間も待機するしかなく、まだ開いているお店でご飯や飲み物を買って、母のために走り回りました。

――外国で体調が悪いときは、母国語が通じる人に甘えたくなりますからね。

平野 「ごめん、綾がいないとママは何もできない」って言ってくるんです。不安だったでしょうね。でも、それだけ信頼されているのが、うれしかったです。父のように頼ってくれているんだな、と。父がやってきたことをこれからは私がやるんだ、という自覚も持てました。

 

25年を迎えた芸能生活…次第に起こった“変化”

〈昨年、事務所から独立し、2023年で芸能生活25周年を迎える平野。子役として、アイドルとして、歌手として、舞台俳優として、文字通りジャンルを横断して活動を続けてきた彼女は、最近は仕事での変化を感じているという。〉

――2022年に事務所から独立しましたが、その理由は?

平野 留学にも気持ちよく送り出してくれて、本当にお世話になった事務所なので、当初は独立する気はなかったんですよね。

 ただ、声優の仕事と舞台の仕事は、スケジュール感とかロジックがまったく異なるので、両方を把握できるスタッフは限られちゃうんです。結局、私がいちばん把握できている。だから独立前からマネジメント部分は自分の裁量に任されていました。

 そういった経緯があって、事務所に移籍してから10年経って契約が満了するタイミングで独立することになったんです。「それもいいかな」と。

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