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――心に残る競走馬を教えてください。

山口 サッカーボーイです。奇麗な馬で、阪神3歳ステークス(現・阪神ジュベナイルフィリーズで当時は牡牝混合G1)をちぎって勝ち、名馬だったテンポイントの再来と呼ばれていました。ただ、天下を取ると思っていたら脚元が弱くて……。

 函館記念を当時のレコードタイムになるようなぶっちぎりで勝ち、やっとこれから……と思ったらまた故障。同期にはオグリキャップがいて、オグリキャップが世代最強というのが一般的だと思いますが、万全なサッカーボーイであれば、2000メートルならオグリキャップより強かったと今でも勝手に思っています(笑)。

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トウカイテイオー ©️文藝春秋

斎藤 初めて見たダービー馬、トウカイテイオーですね。翌年の天皇賞・春でのメジロマックイーンとのレースは「世紀の対決」と呼ばれ、その高揚感を覚えています。ライバル対決が大好きで、つい最近ではアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの三強対決も大興奮でした。

アーモンドアイ ©️文藝春秋

中山 ステイゴールドの血統が好きなのですが、1頭挙げるならドリームジャーニーですね。2歳時の朝日杯フューチュリティステークスを見たとき、大きく出遅れたにも関わらず外から差し切った瞬発力に一目ぼれしました。3歳、4歳ではなかなか大舞台で結果が出ませんでしたが、5歳になってぐっと成長したのはノーザンテーストの血でしょうか。池添謙一騎手で宝塚記念、有馬記念を勝った時は「競馬って奥が深いなあ」と思いました。

クリエイター視点の「最強馬」は?

――ご自身も熱心な競馬ファンの皆さんですが、クリエイター視点で見る「最強の競走馬」を教えてください。三冠馬では、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルなどがいますが……。

ナリタブライアン ©️文藝春秋

山口 難しい質問ですね。競走馬が時代を超えてレースをしたら、新しい世代の競走馬が強いと思うのですが、ゲームクリエイター視点になると、そういう作り方はしません。夢もありませんし(笑)。