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「イケメンじゃないのに、奢ってあげたくなっちゃう」伝説の歌姫・戸川純が語った「ホストに向く人・向かない人」の差

『戸川純の人生相談』 #1

genre : ライフ, 社会

note

戸川 相手に気を遣わせず、良い気分にさせて、それでいて細々したこともちゃんとやっているんです。私は昔からお酒が飲めないので、ちょっとだけいてタクシーで帰っちゃいましたけどね。そんなことを思い出しました。だから水商売は大変なはずですよ。

山口 お客さんで行くのとは話が違うってことですよね。

戸川 それに、ホストって若いうちしかできないんじゃないかな? 中には40、50歳で伝説的な人もいるけど。

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山口 基本それなりに若いですが、歳をとっても続けている人も一部いるのかと。でも、そういう人は本当にひと握りでしょうからね。年齢が上がったら経営側に回るのが普通で、いわゆるキャストとして長年やるのは厳しい……。

戸川 おっ! キャスト。うふふ(笑)。やってたの? うふふふ(笑)。

山口 やってません(笑)。そういう世界とはまったく縁がありませんね。

戸川 下手そう(笑)。

山口 人をもてなすとか、多分めちゃくちゃ下手です(笑)。

戸川 酸いも甘いも噛み分けたマダムに貢がせるとか、そういうのも……。

山口 めちゃめちゃダメですね(笑)。「どうもすみません」みたいな感じになっちゃう(笑)。

戸川 酸いも甘いも噛み分けない、若い子ですら……。

山口 そんな得意じゃないですからね。

戸川 人見知りしちゃう。

水商売ほど「コミュニケーションスキル」が大事

山口 そうなんですよ。やっぱり水商売って、コミュニケーションスキルが高いのが大事なんでしょうね。人として楽しくないと厳しいんじゃないかなぁって。

戸川 慎ちゃんは楽しいよ。

山口 でも人見知りですからねぇ。やっぱり次々と知らない人が来るのに「えっ……」とかいちいち言ってたらキリがないじゃないですか。

戸川 「ちょっと待っててね」とか言って違うテーブルに行くのを次々と、みたいなことができなさそう(笑)。

山口 絶っ対、無理ですよ(笑)。馴染んできた人とならしゃべれるけど、初めての人とはしゃべれない。もう最悪ですよ(笑)。一番ダメなパターンですよ。経営者サイドから「使えねぇなぁ」って言われそうですよ。俺は向いてない気がしますね。

戸川 「なんでお前入ってきたんだ? なんでこれを志したんだ?」みたいな。

山口 しかも俺、お酒飲めないし(笑)。

戸川 あはは(笑)! 致命的!

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