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「なんでうちの子はだめなんですか?」とDMが来ることも…“小学生ギャル”メディアのプロデューサーが語る、親の高すぎる熱量とモデルの選び方

『KOGYARU』プロデューサー・井場ひとみさんインタビュー#1

 ギャル雑誌『egg』などを運営する株式会社エイチジェイが、4月1日より小学生ギャルがメインモデルとして活躍するメディア『KOGYARU』を新たにリリースすることを発表した。なぜ小学生ギャルモデルを起用したのか。『KOGYARU』のプロデューサーである井場ひとみさんに詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)

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ターゲットを小学生にした理由

ーーこれまで高校生をメインターゲットにしてきた『egg』ですが、なぜ小学生をターゲットにしたメディアをスタートしたのでしょうか。

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井場 きっかけは、現在『egg』モデルとして活躍しているじゅなです。彼女は「#小学生ギャル」をつけてSNSに写真や動画を投稿していたのですが、多くの方から反響をいただいて。それから徐々に小学生ギャルが増えていきました。

『KOGYARU』のモデル 左かららさん、ゆなちさん、のあぴさん、りゅあさん ©平松一聖/文藝春秋

 TikTokでも小学生ギャルの投稿は、2600万回を超える再生回数がありました。特に海外の方が興味を持ってくれて、SNSで拡散してくれました。

 今までは高校生をターゲットにしてきたけど、これだけ海外の方からも反響があるなら海外をターゲットに小学生モデルを起用したメディアがあってもいいんじゃないかということでスタートしました。

「モデルの選定の基準は…」

ーー『egg』は開設当初から高校生をメイン層にしていただけに、社内から反対の声はなかったのでしょうか。

井場 『egg』で「小学生ギャル企画をやりたい!」と提案したときに、多少反対の声はありましたね。これまで企画を何度も出しましたが、『egg』のメインターゲット層を考えると「媒体自体の低年齢化に繋がり、ブランディングがブレる」という声があってなかなか通らなかったんです。

 でも、ここ1年くらいの間に小学生ギャルの認知が高まり、テレビで特集を組まれたりして、これだけ反響があるなら、小学生ギャルをメインで扱う媒体を立上げようかということで、会社からOKをもらうことができました。

『KOGYARU』プロデューサーの井場ひとみさん ©橋本篤/文藝春秋

ーーモデルは全員小学生ですが、『egg』と比べて運営が難しいなと感じる部分はありましたか。

井場 モデルの選定ですね。中学生以上であれば自分の意思でやっているということがわかるんですが、小学生だとどうしても親御さんの熱量の方が大きいこともあって。本当に本人がギャルをやりたくてやっているのか、という部分は気をつけて見ていました。

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