1990年代から2000年代前半にかけて一世を風靡したコギャルブーム。あれから20年以上が経った今、ギャルブームが再燃し、雑誌やSNSなどには「小学生ギャル」が登場している。令和の小学生ギャルの実態は一体どんなものなのか。

 今回は、大阪府に住む小学1年生のギャルモデル・じゅんぽさんとお母さんをご紹介します。(全2回の1回目/続きを読む)

じゅんぽさん 

 ◆◆◆

ADVERTISEMENT

◆大阪府在住、小学1年生のじゅんぽさん

 Instagramのリール動画で小学生ギャルだったじゅなちゃんを見て、「ギャルってかわいい。ギャルになりたい」と思いました。ママに「メイクしてみたい」とお願いしてギャルメイクをしてもらったら、とてもテンションが上がりました。メイクしてルーズソックスを履くとギャルになれた気がします。SNSの動画や写真を見てくれて、ファンの方がコメントしてくれるのがとても嬉しいです。

 最近は手紙を書くことにハマっています。保育園生の時から家でひらがな・カタカナの勉強をしていたので文字を書くのが好きです。小学校では国語の授業が楽しみです。HIPHOPダンスの習い事もしていて、最近はダンスのレッスンも頑張っています。

 将来は『egg』モデルになりたいです。ギャルになってテレビに出たりして活躍したいです。そしてギャルの良さを広めたいです。

◆大阪府在住、じゅんぽさんのお母さん

 一緒にTikTokを見ていた時に、じゅんが「これやりたい」と小学生ギャルだったじゅなちゃんを指差したのがきっかけで。それから小学生ギャルをずっと追って見ていました。

 だんだんとメイクもやりたい、モデルを目指したいとじゅんが言うようになったので、じゅなちゃんのメイクを参考にしてやってあげましたね。元々安室ちゃんとかも好きで、ギャルとか派手なものに目がいく傾向があったんです。だからメイクされるのがすごく嬉しいみたいですね。

キティちゃんのぬいぐるみが好きだという 

 時間があると『egg』の雑誌を見ています。四六時中、ギャルのことを考えているから本当に好きなんだなと思いますね。好きなことややりたいことが見つかって、親としてはとても嬉しいです。

 ただ、じゅんにはいつも「勉強がしっかりできないんだったら、こういう活動は全部やめるよ」と言っています。学業を疎かにするのはよくないので、休日などの時間を使って活動できたらと思っています。

小学校1年生のじゅんぽさん 

 SNSには、応援してくださる温かいコメントがたくさん来るんですが、中には批判的なコメントもあります。「子どもは子どもらしく」とか、「子どもが髪を染めるのは健康に悪い」とか。我が家では、「子どもは子どもらしく」より「その子らしさ」を大切にしたいと思っています。

 じゅんの髪の毛の茶髪の部分は染めていますが、金髪の部分はつけ毛なのでブリーチをしているわけではないです。学校にはつけ毛を外して通っています。

 美容室では肌への負担が少ないオーガニックのものを使っていて、担当美容師に頭皮にカラー剤が付かないよう少し頭皮から離してカラーリングしてもらっています。トリートメントにも毎月通っています。できる限り子どもの体にも負担がないものでギャル活動ができるように心がけています。本人のやりたいという気持ちを大事にしつつ、親としてできることはやっていきたいですね。

写真=平松市聖/文藝春秋

じゅんぽさんのInstagram