アイドルグループ「AKB48」の所属レコード会社が、「ユニバーサルミュージック」の邦楽レーベル「EMI Records」に移籍した。4月26日リリースの61stシングル『どうしても君が好きだ』から、15年間所属した「キングレコード」を電撃的に離れることになった。大物アーティストが所属レコード会社を移したり、独立したり……というのは、ままあることだが、果たして今回のAKB48の移籍は“前向き”な移籍なのか? それとも――。
人気絶頂期のAKB48の“立役者”
「移籍の一報を聞いた時は驚きました。AKB48とキングレコードはまさに“一蓮托生”に見えていたからです。前田敦子と大島優子のツートップが頂点を争い社会現象にもなった選抜総選挙、2011年の『フライングゲット』に2012年の『真夏のSounds good!』と2年連続で受賞したレコード大賞はじめ、輝かしい黄金期を二人三脚で歩んできましたから……」(ワイドショーデスク)
AKB48とキングレコード。双方の関係は決して浅くない。AKB48は2006年2月にシングル『桜の花びらたち』でインディーズデビューし、シングル『会いたかった』で「ソニー・ミュージックエンタテインメント」内のレーベル「デフスターレコーズ」から同年10月にメジャーデビュー。キングレコードに移籍したのは2008年リリースの10thシングル『大声ダイヤモンド』からだった。AKB48の運営会社だった「AKS」の元スタッフが懐かしむ。
「『大声ダイヤモンド』はグループの代表曲の1つと言ってもいいほどのヒットになりました。キングレコードは楽曲だけでなく、握手会のシステムも一新し再構築していった。『全国握手会』を導入したりして、代名詞である『会いに行けるアイドル』の像を確立させました。間違いなく、その後大ブレイクし人気絶頂を迎えるAKB48の“立役者”ですよ」