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5、「Wi-Fi」と「無線LAN」は何が違う?

 スマホやノートPCはもちろん、最近ではデスクトップPCに搭載される例も増えたWi-Fi。このWi-Fiは「無線LAN」と呼ばれることもありますが、両者は具体的に何が違うのでしょうか。

 現在ではほぼイコールの意味で使われているこの2つの言葉ですが、もともと無線LANは規格全体を指す言葉で、Wi-Fiは無線LANの規格のひとつで、商標登録もされています。つまり指している内容がまったく違うのですが、現在は無線LANといえば実質すべてがWi-Fiなので、イコールで使われているというわけです。

 もっとも「Wi-Fiに対応している」「Wi-Fiをオフにする」「Wi-Fiが使えるお店」など、この界隈で耳にしがちなフレーズのほとんどは、Wi-Fiを無線LANという表現に置き換えると、微妙に違和感があるのも事実です。原則すべてWi-Fiと表現し、有線LANと対比する時だけ無線LANという表現を使うようにすれば、概ね違和感なく使えることでしょう。

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無線ルータのパッケージにはたいてい「Wi-Fiルータ」という表現が使われていますが、製品によっては「Wi-Fi」という文言が一切ないことも

6、「アップデート」と「アップグレード」は何が違う?

「アップデート」と「アップグレード」も、区別がつきにくい言葉です。この両者は一体何が違うのでしょうか。

 この2つは、ざっくり言うと「程度の差」によります。アップデートは、今使っているアプリやソフトにおける不具合修正などの簡易な変更を指し、アップグレードはこれまでになかった機能を追加するなどして新バージョンへと生まれ変わることを指します。

 例えば、Windows 10が不具合修正のためのプログラムを適用するのはアップデートですし、Windows 10からWindows 11へと進化するのはアップグレードということになります。名称の変更を伴うか否かを基準にすれば、だいたいは正解ということになります。

 ちなみにPCのパーツを交換するなどしてシステムの性能を強化する場合は、アップグレードという言葉は使われますが、アップデートという表現は用いられません。ハードウェアに関してはすべてアップグレードになると考えておくとよいでしょう。

更新プログラムを提供する「Windows Update」はあくまでアップデートであって、アップグレードではありません

7、Windowsのメニューの後ろにある括弧書きのアルファベット、どういう意味?

 Windowsのメニュー名の後ろには、括弧書きでアルファベットが表示されています。例えば「ファイル(F)」「編集(E)」といった具合です。このアルファベットは何を意味しているのでしょうか。

 これは、マウスを使わずキーボードでこれらメニューを開くためのショートカットを表しています。例えば「ファイル(F)」を開きたい場合、マウスが使えなくとも、キーボードのAltキーと同時にこの「F」を押せば、ファイルメニューが開くというわけです。

 このように、Windowsの主要なメニューには、末尾に括弧書きでアルファベットが表示されており、キーボードだけで主要な操作が行えます。一時的にマウスが使えない場合や、ポインティングデバイスの調子が悪い時などに、知っておくと役立ちます。

これはAdobe Acrobat Readerの例。「ファイル(F)」や「編集(E)」はもちろん、あらゆるメニューにショートカットが設定されています