知っている人にとってはごく当たり前のことでも、そうでない人にとってはまるで未知の知識──PCやスマホなど、身近なITのデバイスやサービスには、こうした「常識でない常識」がたくさんあります。わざわざ教えたり、また教わったりすることでもないため、何かの機会に知ることがなければ、知らないまま終わってしまうというわけです。
今回はそんな「そういう意味だったのか!」と知って驚くかもしれない、IT関連の7つの真実を集めてみました。知っている人にとってはどれも当たり前すぎるほどの知識ですが、これまでまったく知らなかった、というケースも少なくないはず。自身の知識をチェックするつもりで、どれだけ知っているか確認してみてください。
1、キーボードのShiftキーにある上向きの矢印、どういう意味?
PCのキーボードのShiftキーには、上向きの矢印が印字されています。Windowsでは「Shift」という印字の上に矢印が、Macの場合は矢印だけが印字されています。これは一体どのような意味なのでしょうか。
これはキートップにある文字のうち、上に配置された文字が、Shiftキーを押すことによって有効になることを意味しています。例えば数字の「6」キーは、数字の「6」の上にアンド(&)が書かれています。つまり「&」を入力するためには、Shiftキーを押しながら「6」を押せばよいというわけです。
キーボード上の記号の配置はなかなか覚えられるものではないので、キートップの印字を見ながらShiftを押したり押さなかったりと、毎回当てずっぽうで入力している人もいるでしょうが、「Shiftキーの同時押しで入力されるのは上にある記号」と知っておけば、入力間違いも少なくなるはずです。
2、USBコネクタの先端が「青」と「白黒」では何が違う?
USBケーブルのコネクタ先端をよく見ると、樹脂の色が「青」の場合と、「白黒」の場合があることに気づきます。他にカラフルな色があってもよさそうですが、基本的にこの2色しかありません。これはどのような意味があるのでしょうか。
USBケーブルのコネクタ先端が青いのは、転送速度の速い「USB 3.0」以上の規格に対応していることを意味しています。先端が白または黒なのは転送速度が遅いUSB 2.0以下のケーブルというわけです。つまりハードディスクのようにスピードが重視される用途では、うっかり白黒のUSBケーブルを使うと足を引っ張ることになりかねません。
実際にはUSB 3.0以上に対応しながらコネクタは白や黒の製品もあったりするのですが、青を選んでおけばまず確実であることは変わりません。ちなみにこれはUSB Type-Aコネクタに限った話で、最新のUSB Type-Cではコネクタ部分に具体的な転送速度および給電能力を印字するというルールが制定されたため、今後はよりわかりやすくなると考えられます。