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「またジャニーズかよ」という声も…オードリー若林と山里亮太を演じる、SixTONES森本&キンプリ髙橋が経験した“苦労”

「またジャニーズかよ」という声も…オードリー若林と山里亮太を演じる、SixTONES森本&キンプリ髙橋が経験した“苦労”

2023/04/16
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 森本の俳優としての強みは、ジャニーズとは思えぬ体格の良さ。アイドルといえば、華奢もしくは細マッチョのようなスラッとしたイメージだが、森本はとにかくガタイが良い。

 今年放送された『探偵ロマンス』(NHK)では、そのマッチョな身体で役を射止めた。強そうな人材を探していた朝ドラ『カムカムエヴリバディ』のスタッフが、招待されたSixTONESのコンサートにて、稔役を演じた松村北斗越しに見つけたのが、ムキムキの森本だったという。大人になってからは『ナンバMG5』(フジテレビ系)のようなパワー系のキャラが続いたが、『探偵ロマンス』では、若き日の江戸川乱歩と対立する理屈っぽい帝都新聞の記者を好演した。

まさかの錦鯉・長谷川雅紀役がドハマり

 山里役への決め手となったのが、報道番組『ZIP!』内の朝ドラ『泳げ!ニシキゴイ』(日本テレビ系)だ。今作は河野プロデューサーを筆頭に、脚本の今井太郎、さらに光石研やヒコロヒー、箭内夢菜なども出演しており、実質『だが、情熱はある』のプロトタイプ版だといえる。こちらもまた錦鯉の半生をベースにした物語で、くすぶり続けた彼らがいかにしてM-1の頂点に辿りついたかを、家族との温かなエピソードを交えながら描いた。

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 森本が演じたのは、いつでも「こーんにちはー!!」と元気に挨拶するボケ担当・長谷川雅紀。高校卒業時から森本にバトンが渡り、売れないホスト時代や「のりのりまさのり」誕生を経て坊主頭に……そこにアイドルの面影はなく、いつしか我々がよく知る雅紀さんの姿になっていた。

 これも目を疑いたくなるような配役だが、持ち前の明るさと愛され力、物事をまっすぐ受け止めそうなピュアさなど、意外にも雅紀さん本人との共通点が多く、渡辺隆役・渡辺大知もハマっていて、錦鯉のドラマとして大いに“アリ”だった。

「俺はいまだに人気がある方じゃない」と語っていた髙橋

 一方の髙橋といえば、入所は2013年の夏。小さい頃からダンスを習っており、バックダンサーとしてSMAPのツアーに参加したことも。2015年には関西Jr.だった平野紫耀、永瀬廉と共にMr.KINGに選ばれ、2018年5月にKing & PrinceとしてCDデビューを果たす。

 彼もまたジャニー喜多川のお気に入りだといわれており、デビューの切符を順調に掴んだように見えるが、すでに関西Jr.として絶大な人気があった平野・永瀬に挟まれた形での活動には、厳しい声も多かった。過去のインタビューでは、「スキルは高くなるのは当たり前だけど、人気はそれに比例しないもん。俺はいまだに人気があるほうじゃないから」とも語っていたのだ。(引用:「月刊TV navi」2018年6月号)