日本各地に残る昭和のラブホテルを巡っている、昭和ラブホ愛好家のゆななさん(26)。北海道から沖縄まで、全国100軒以上の昭和ラブホを1人で訪れるほどの偏愛ぶりだ。今年3月29日には、自身の“昭和ラブホ愛”を詰め込んだ著書『回転ベッドを追いかけて』も出版した。
今回、そんなゆななさんに取材を申し込んだところ、「私のお気に入りの昭和ラブホで話しませんか」と返信があった。指定されたのは、埼玉県川越市にある「Hotel SunPearl(ホテルサンパール)」。
部屋に入ると、煌びやかなライトの下に、高級車のロールスロイスを改造したベッドが置いてあった。いきなり昭和ラブホならではの“ゴージャス感”に圧倒されつつ、なぜ平成生まれの彼女が昭和ラブホに心を奪われたのか、1人で日本各地を巡る理由などを聞いた。(全3回目の1回目/2回目に続く)
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北海道から沖縄まで、100軒以上の昭和ラブホを巡っているゆななさん
――部屋に入った瞬間、ロールスロイスのベッドが目に入ってきて驚きました。昭和ラブホにはこういうゴージャスなインテリアが多いのでしょうか?
ゆななさん(以下、ゆなな) 多いですね。ただ、古くなって取り壊されたり、リニューアルされたりしているところがほとんどなので、このホテルのように昭和のままの内装やインテリアが残っているところは貴重です。だから紹介したくて、ここに来ていただきました。
――ゆななさんは全国の昭和ラブホを1人で巡っているそうですね。
ゆなな 北海道から沖縄まで、100軒以上は巡っていると思います。
――そんなに!
ゆなな 友だちには、「1人で北海道の昭和ラブホまで行くのは狂っている」と言われたこともあります(笑)。
――平成生まれのゆななさんが、なぜ昭和ラブホにハマったのでしょうか。