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ゆなな 昭和ラブホにハマる前から、レトロなものが好きだったんです。高校生のときから純喫茶など、レトロな空間の写真を見たり撮ったりしていました。

 昭和ラブホに出合ったのは、大学生のとき。ネットを見ていたら、ある昭和ラブホの写真を見つけて。どこのホテルだったかは忘れてしまったのですが、スペースシャトルの形をしたベッドが置いてあったんですよ。しかもそのベッドは、前後に動くらしいというのも知って、「なんだここは!」って衝撃を受けました。

取材班は「Hotel SunPearl(ホテルサンパール)」のロールスロイスベッドに衝撃を受けた

 私はそれまで、女子会をするようなシンプルでおしゃれなホテルしか知りませんでした。だからこそ、突拍子もない物が置いてある昭和ラブホの“バカバカしさ”に惹かれたというか……。「男女ふたりで過ごす場所に、なんでこんな仕掛けを作っちゃったんだろう」って想像するだけでワクワクしてきちゃって。

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 また、昭和時代では当たり前だったラブホの内装や設備が、平成生まれの自分にとっては逆に新鮮でした。それで実際に行ってみたのが始まりです。

昭和ラブホならではの内装にワクワクするそうだ

20歳のときに蒲田の昭和ラブホで衝撃を受けた

――初めて昭和ラブホを訪れたのはいつ頃ですか。

ゆなな 20歳くらいのときです。蒲田にある昭和ラブホに行ったのですが、全面鏡張りの部屋で。行く前に写真で見てましたけど、実際に目の当たりにすると衝撃を受けましたね。最初にしては難易度が高かった(笑)。

 そのときは「休憩」で入ったんですけど、誰にも邪魔されずに1人の時間を味わえたのが良かったです。部屋の内装を撮ったりしながら、最初から楽しんでいました。

――最初から1人だったのですね。

ゆなな はい。初めて行ったときも含めて、基本的には1人で行動しています。正直、最初は「せっかくラブホに行くのに何で1人なんだろう。誰かと一緒に行きたいな」と思いましたね。でもその葛藤より、好奇心が勝ってしまって。

最初は1人での昭和ラブホ巡りに葛藤を抱えていたという

――「ラブホ女子会」の認知度が上がっているので、来てくれるお友だちもいそうですが。

ゆなな 友だちを誘ったこともありますし、今でも時々ですが、昭和ラブホが好きな友だちと一緒に行くことはあります。

 ただ、基本的には「女子会をするなら、キレイでおしゃれなところがいい」っていう子が多くて……。でも、そう思う気持ちはわかります。昭和ラブホは古めかしい建物のところも多いので。

――確かに「ラブホ女子会」と聞くと、キラキラしたイメージがあります。でも昭和ラブホだと、そういう雰囲気にはなりにくいと。