車がちっとも進まない…迂回せざるをえない場合の判断基準は?
それでも都合上、平均車速が著しく落ちる区間を通らざるをえない場合には、事前に抜け道として使えるルートを探っておいてもよいだろう。せっかく高速を降りるのだから、途中で立ち寄れる施設などをいくつかマークしておき、迂回ルートそのものをプランに組み込んでしまうのも手かもしれない。
そうした準備なしに、行き当たりばったりでルートを変更することにはやはりリスクが伴う。長距離運転による疲労に加え、イラ立ちや焦りに苛まれている状態で、臨機応変にルートを判断することは思いのほか難しい。慣れない道で曲がるポイントを間違えたり、安全確認が疎かになったりと、危険な状況を招くおそれもある。
もちろん、事故発生直後など、道路状況によってはその場での迂回を余儀なくされるケースも考えられる。車線が大幅に制限される状況では、車がまるで進まなくなってしまうこともある。ハイウェイラジオなどで情報を確認しつつ、通過までの見通しが立たないようであれば、積極的に迂回を検討していきたい。
その場で迂回ルートを探す際には、なるべくドライバーには判断を委ねず、同乗者が経路を調べるか、いっそのことGoogleマップやYahoo!カーナビといったアプリに任せきりにするのもいいだろう。状況判断に煩わされるよりは、「機械的に導き出される最適なルート」に従っていた方が、余計なストレスを感じずに済むはずだ。
車内で長時間過ごすための備えを
どれだけ対策を講じていても、ゴールデンウイーク中の高速道路で、まったく渋滞に遭遇しないという状況は考えにくい。スケジュールやルートの下調べ以外にも、車内で長時間過ごすための準備を整えておきたいところだ。
携帯用のトイレは必須である。災害対策の面でも、凝固剤入りのセットを常備しておくとよい。その他、水分や軽食、酔い止めや胃薬などの常備薬、ビニール袋やウエットティッシュなどを用意しておくと、対応できる場面も多くなる。
子どもの有無にかかわらず、映像や音楽など車内で楽しめるコンテンツも多めに揃えておきたい。大切なのは気分を渋滞から逸らすことなので、意識をすり抜けていく音楽よりは、話に筋があるポッドキャストなどが適している。たとえばお笑い芸人のポッドキャストなど、軽妙なトークはガス抜きにちょうどいい。自分なりに気を紛らわせられるコンテンツを用意しよう。