Q 陸自ヘリ事故で素朴な疑問…「なぜ“陸上”自衛隊にヘリがあるの?」
陸上自衛隊のヘリコプターが沖縄県の宮古島周辺で行方不明になった事故が話題になっています。
どういうことがおこったのかも気になるのですが、文字でニュースを読んでふと、どうして“陸上”自衛隊にヘリコプターがあるのだろうと気になりました。もちろん、これまでに災害時に使われている印象もあるので持っていること自体は理解できるのですが、航空自衛隊などの方がより「もっていそう」な気がします。
航空自衛隊にもヘリコプターはあるようですが、陸上自衛隊のヘリコプターと航空自衛隊のヘリコプター、なにか違いはあるのでしょうか?(50代・男性・自営業)
A 輸送のたびにいちいち航空自衛隊に要請していると…
なるほど、こういう質問が出るのですね。たしかにどこのメディアも、この素朴な質問に答えていませんね。
今回のように陸上自衛隊の隊員を輸送するときに、いちいち航空自衛隊にヘリコプターの出動を要請していては、時間もかかるし、効率が悪いですね。なので要員輸送用のヘリコプターがありますし、さまざまな物資を早く現場に輸送するには大型のヘリコプターが適しています。
また陸上の戦闘になったときの出番は陸上自衛隊ですが、敵の部隊がどこに展開しているかを上空から偵察するのにヘリコプターは必要ですし、敵の戦車をミサイルで攻撃する対戦車ヘリコプターがあれば、地上の部隊との連携がスムーズになるからです。