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連載池上さんに聞いてみた。

「いまならセクハラで即アウトですが…」池上さんが最初に聞いて驚いた“職場の言葉”

「いまならセクハラで即アウトですが…」池上さんが最初に聞いて驚いた“職場の言葉”

池上さんに聞いてみた。

2023/04/26
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Q 「鉛筆なめなめ」って何? 池上さんが最初に聞いて驚いた“職場の言葉”

 4月から転職し、職場がかわったのですが、新しい上司が笑いながら「あなたの前の職場みたいなちゃんとしたところと違って、うちは鉛筆なめなめやるようなところだから」と発言して一瞬ぽかんとしてしまいました。

 あとからこっそり調べて「そんなに緊張しなくて良いよ」と励まされているニュアンスだったのはわかったのですが、池上さんはそうした「初めて聞いたときに驚いた職場の言葉」はありますか?(20代・女性・会社員)

©️AFLO

A いまならセクハラで即アウトですが…

 それは「ノーズロ」です。下品な言葉なのでごめんなさいね。ノーズロとは「ズロースを着けていないこと」。ズロースは、いまは死語になりましたが、女性用の下着のことです。つまり、「下着をつけていないような無防備な状態」という意味です。

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 記者の世界に入った50年前、放送局でも新聞社でも、よく使われていました。「無防備」という意味から転じて、配慮のない記事や気配りのない記事に関して、先輩が「なんだ、このノーズロの記事は!」などと声を上げていました。

©️AFLO

 いまならセクハラで即アウト。当時のメディアが、如何に男社会で人権意識が希薄だったかがわかります。

 

「いまならセクハラで即アウトですが…」池上さんが最初に聞いて驚いた“職場の言葉”

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