Q 池上さんが「いよいよ発売された!」とついワクワクしたものは何ですか?
大ヒットしたNintendo Switchのゲーム「ゼルダの伝説」の最新作が発売され、SNSやYouTubeなどをみていても、日ごろはゲームなどの話をしない人たちも話題にしているように感じます。
私はゲームには疎いのですが、特に子どもの頃や独身時代などを振り返るとたしかに、趣味のカメラなどでの「いよいよ発売された!」というワクワク感を感じる商品は印象に残っています。池上さんが印象に残っている「いよいよ発売された!」と思ったものは何ですか?(40代・男性・自営業)
A 毎月発売日に…
考えてみると、最近ワクワクするものが発売されていませんね。それだけ商品開発が低調なのか、単に私が加齢で好奇心を失っただけなのか。
中学生のとき、私は熱烈なSFファンでした。早川書房の月刊誌『S-Fマガジン』が発売されるのが待ち遠しく、毎月発売日には学校に行く前に近所の書店で、本が入荷されるのを待って購入していました。あのワクワク感。フレドリック・ブラウンやアーサー・C・クラーク、日本人作家は星新一に光瀬龍など大好きな作家が大勢いました。
この雑誌では万年筆会社の主催でSFショートショートを募集していて、せっせと投稿をしましたが、佳作止まりでした。
最近では劉慈欣の『三体』が久しぶりに読んでいてワクワクしました。
このところ「SF作家に未来小説を書いてもらい、自社の将来戦略を練ろう」という企業が出ています。SFは、決して現実離れした絵空事ではないのです。