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ガールズバーの入るビル、隣のテナントは…

「実は、今回摘発されたガールズバーの真隣に警察関係者御用達のスナックがあるんです。警察官やOBがたびたび訪れていて、県警内でもそのスナックを知らない人はいないくらいです。店に行ったことがなかったとしても、誰しもが一度は名前を聞いたことがあるくらい、警察関係者の間では有名なんです」

 と、語るのはある警察関係者。

「そもそもビル自体が多くの飲食店がひしめく老舗の有名施設なのですが、それに加えてまさかあのスナックのお隣さんが半グレのガールズバーだったとは驚きです。捜査員たちの間でも『あのスナックの隣か』と話題になりました」

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中洲の夜 ⒸAFLO

 中洲のとあるビルの3階にあったガールズバー、その真横のテナントが警察関係者行きつけのスナックだったわけだ。

 それを知ってか知らずか定かではないが、ガールズバーは人知れず営業していたという。前出の警察関係者が続ける。

「店は警察の摘発を逃れるためか、主に仲間の客引きからの紹介や女性従業員がマッチングアプリで知り合って来店を呼びかけた客に限られていて、一見さんは入れないような仕組みになっていました」

写真はイメージ ⒸAFLO

売り上げの一部が工藤会の資金源に?

 このガールズバーを無許可で営業していた疑いで逮捕されたのは、実質的な経営者で指定暴力団道仁会の元組員である白水義人容疑者(43)と店舗関係者の男2人だ。

「接待行為を伴う営業には、管轄の公安委員会からの許可が必要です。しかし、逮捕された3人は、2019年5月から2023年3月の間、福岡県公安委員会からの許可なく女性従業員に飲食接待をさせていた疑いが持たれています。

 店は2018年ごろに開店しました。これまでに売上の一部が工藤会の資金源になっていた疑いがあるとみて、組織犯罪処罰法違反容疑も視野に調べを進めています」(社会部記者)

 警察官がスナックで飲食することはなんら問題ではないが、まさか工藤会の息がかかった半グレが営むガールズバーがすぐ真横に存在していたとは――。