「基本的にどれを使っても構いません。価格の高いものはヒアルロン酸やビタミンなどの栄養成分が含まれています。ただ、安いから効果がないのかと言えばそんなこともなく、目の乾きを改善する目的であれば、どの点眼薬を使っても大丈夫です」
目薬ケアで「やってはいけないこと」
一方で注意点もある。使用期限だ。
「一度封を開けた目薬は、長くても1カ月以内に使い切ること。パッケージに書かれている消費期限は開栓していない状態のものであって、一度キャップを開けたら1カ月以内に使い切り、残ったら躊躇せずに捨ててください。ちなみに目の乾きを感じるなら、目薬は1日に何度さしても構いません」
手元に目薬がない時に、水道水で目を洗うのはどうだろう。
「ドライアイとは関係なく、目にゴミや異物が入った時に水道水で洗い流すのはアリ、というより、そうすべきです。
しかし、そうした緊急時ではなく、単に目を潤す目的で水道水を使うことは推奨されません。昔は学校のプールに洗眼専用の水道がありましたが、いまは消滅しています。水道水に含まれる塩素などによる影響を考えると、水道水で目を洗うのはリスクが高いといえるでしょう」
ならば目薬がない時はどうすればいいのか。
堀医師が勧めるのは「温罨法（おんあんぽう）」というセルフケアだ。
