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有名なこの話は、錦糸町駅から歩いて3分のところにある小さな公園、錦糸堀公園付近で起こった怪異とされている(諸説あり)。
現在は大通りのすぐ裏手にある、和やかな雰囲気が漂う公園だが、江戸時代にはここで河童や狸が人を騙して楽しんでいたのだろうか。
ゲーム『パラノマサイト』のストーリーは、この錦糸堀公園からスタートする。ファンとしてもぜひ訪れておきたい場所だ。
送り提灯(法恩寺橋付近)
つづいて墨田区太平の法恩寺周辺、出村町あたりに出現したという「送り提灯」。今回訪れたのは昼間の日が高い時間だったが、怪異は暗い夜道で起こる。
「行く先に提灯の灯りがみえる。誰か先を歩く人がいるのだろうと灯りを頼りに近づくと、ひょいと消えてしまう。そしてまた少し先に灯りがともる。ついては消え、消えてはつきする提灯には決して追いつくことができないという」(『本所七不思議探索地図』より)
法恩寺の西側にあり、『パラノマサイト』にも登場する法恩寺橋の下は散歩道になっていた。うっかり夜に歩いたら、ゆらめく提灯の灯りを目にするかもしれない。