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「片手片足を切り落とされた女性の死体が捨てられた」のは両国橋付近? 墨田区に伝わる怪談「本所七不思議」実際の場所をめぐってみた

「片手片足を切り落とされた女性の死体が捨てられた」のは両国橋付近? 墨田区に伝わる怪談「本所七不思議」実際の場所をめぐってみた

ゲーム『パラノマサイト』で話題

genre : ライフ, 娯楽

 それらしい建物は見つけられなかったが、『パラノマサイト』に登場する風景も、恐らく北斎通りだと思われる。

ゲーム内に登場する風景 ©2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
ゲーム内に登場する風景 ©2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
実際の北斎通り ©文藝春秋

馬鹿囃子(本所中学校付近)

 現在の墨田区立本所中学校付近で起こったという怪異「馬鹿囃子」。

「夜中、どこからともなく祭囃子のような太鼓の音色が聞こえてくる。興味をもち音のする方に歩いていくと今度は別の方向から聞こえ、一向に近づくことができない」(『本所七不思議探索地図』より)

 江戸の下町らしい、雰囲気のある話である。これだけ聞くと「聞き間違いや空耳だったのでは?」と思ってしまうが、平戸(現:長崎県平戸市)藩主の松浦静山も体験したと言われているらしく、具体的な名前が出てくると信憑性が高いような気がしてしまう。

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 学校ということで写真は掲載しないが、自分が通う学校にこんな言い伝えが残っていたら、クラスメイトと語る怪談話に花が咲くことだろう。

消えずの行灯(北斎通り付近)

 本所南割下水(現在の北斎通り付近)で発生したと言われる「消えずの行灯」。

「蕎麦屋の屋台を見つけて近づくと、行灯だけが灯っていて誰も人はいない。火を消して帰ろうとしても消えず、無理に消した者は災いにあったという」(『本所七不思議捜索地図』より)

 ただ提灯がついている、ただ拍子木の音が聞こえる、という他の七不思議とは違い、「消えずの行灯」は具体的に体験者に災いが降りかかるところが恐ろしい。

 今回七不思議には数えていないが、逆に灯りのない真っ暗な蕎麦屋が出没する「灯りなし蕎麦屋」という怪異もあったそうなので、2つ合わせて出没してくれたらちょうどいいのだが……。