「川崎被告は安藤さんに90万円弱の金を貸していたといい、安藤さんが住む部屋の家賃や更新料も川崎被告が払っていたようです。さらに川崎被告の元夫も、安藤さんに数十万円の慰謝料を請求していました。川崎被告を略奪されたといった恋愛関係のもつれを理由に請求していたとみられます。そのため、安藤さんは川崎被告らに金銭的に多くの借りがある状況だったのです。
そんななか、安藤さんは事件の3カ月ほど前から自宅にほとんど帰っていませんでした。川崎被告は金を回収するために、安藤さんの自宅で帰りを待ち構えることもしばしばあったようです」
安藤さんが『別れたくない』と言って川崎被告の自宅へ
そして遺体発見前日の11月23日、2人は久しぶりに再会することになったという。2人の知人が当時のいきさつを語る。
「川崎被告の語ったところによれば、事件前日、川崎被告が安藤さんに別れ話を切り出したそうです。すると安藤さんが『別れたくない』と言って、慌てて川崎被告の自宅に駆け付けたとのことでした。そして、安藤さんが遺体となって見つかったのは、その翌朝のことです。
川崎被告がなぜテープを貼ったのかはわかりませんが、死ぬ前の時点で体調が悪くなっていることに本当に気付かないものでしょうか。川崎被告は事件前後に安藤さんへの恨み節ばかり言っていたし、死んでもいいぐらいには思っていたのではないでしょうか」
同居する元夫が彼氏に手料理を振舞い…川崎被告の「周囲が理解に苦しむ生活」
実は、安藤さんが亡くなった川崎被告の自宅には離婚した元夫と娘2人も住んでいたという。前出とは別の川崎被告の知人は「川崎被告は、周囲が理解に苦しむ生活を送っていた」と振り返った。
「川崎被告は、元夫と娘らと一緒に暮らしながら、出会い系サイトで知り合った複数の彼氏と交際を続けていたんです。彼氏を自宅に呼んでは、元夫が手料理をふるまったり、川崎被告と娘2人と一緒にカラオケに行ったりもしていました。さらに、娘が『ママが助けてって言ってる』と急に彼氏を呼び出すこともあったんです。ただ、たったひとつだけルールがあって、『娘がいるから』という理由で、自宅に彼氏が泊まることは絶対に禁止していました」