肉汁たっぷりで柔らかい身とパリパリの皮の相性が良く、食べ応えある量だ。中国の食文化を映してか、骨つき肉であったことが特徴的だ。
ミラノ風ドリアは、中国でも日本同様、看板メニューのようだ。見た目やソースの味は日本でのものとほぼ変わらないが、黄色いターメリックライスは使われておらず、ケチャップライスだったことが大きな違いだ。
衝撃度No.1のローカルメニュー「ドリアンピザ」
目を見張ったメニューがドリアンピザ。中国においては、パンやハンバーガー、パイなどにドリアンが使われることが珍しくない。日本にはない食文化が土台になったメニューである。
こちらのピザは提供された状態では独特の香りがない。しかし、切り分けるとチーズの下からパンチのある香りが漂ってきた。
口にすると、濃厚さや青臭さ、アクみが特徴的なドリアンと、しょっぱいチーズが不思議と良いハーモニーを奏でている。個人の好みとドリアンを食べ慣れているかで印象が変わるメニューだと思うが、筆者は試してみる面白さが優った。
ワインは8種類から選ぶ形で、どの品種も日本のサイゼリヤと異なる。価格帯が22元(187mlサイズ)、58元、110元、140元と様々なものが用意されているのは同じであろう。
味も日本のサイゼリヤで飲むレベルのものが提供されており、外で飲むワインとしては中国でも最もコスパがいいと言い切っていいのではないだろうか。ちなみにアサヒビールは500ml10元で提供されている。
ドリンクバーは日本のように単品・セットの区別なく、一律の価格だ。コーヒー類とジュースが5種類と、日本のドリンクバーのメニューの豊富さに比べて寂しく感じるが、そもそも中国では自由に飲み物を選ぶことができるドリンクバー自体が少ないため、懐かしく感じた。