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 濃厚で少し固めのプリン。中国でカスタードプリンはスーパーやコンビニで見つけにくいため、日本人としてはかなり嬉しいデザートメニューだ。

焦糖布丁(カラメルプリン)15元(筆者提供)

 ティラミスは表面が平らで見た目が日本のものと違うが、半解凍の状態で提供され、口当たり柔らかな生クリームと合う感じが日本で食べた味を思い出させてくれる。

提拉米苏蛋糕(ティラミス)15元(筆者提供)

地方別のローカルメニューがあるらしい

 北京のサイゼリヤを訪れた雑感としては、日本のサイゼリヤにはある、ハンバーグやモッツァレラチーズが使われるようなメニューがないのが寂しい。茎わかめサラダや焼きイカのように「イタリア料理?」と疑問を浮かべてしまうメニューも多く、メニューがバラついている印象を持ったが、各メニュー自体は現地で愛されているためローカライズされた結果であろう。そしてどれも味に申し分なかった。

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 メニューは土地によって大きく異なり、広州出身の友人いわく、広州のサイゼリヤの方がメニューも豊富とのこと。各地で比べてみるのも面白いと友人は語っていた。

現在北京の店舗数は45店前後

 またメニューの表紙は家族連れのイラストだが、キッズメニューの用意はない。よって、日本のサイゼリヤでお馴染みの間違い探しもなかった。

(筆者提供)
店内にお馴染みの絵画はない。(筆者提供)

 店内は家族連れも少なくはなかったが、それ以上に目立ったのは学生グループ。今回訪れた店がある北京の海淀区が大学の多いエリアであることを差し引いても、店内の年齢層は若い。

 現在北京の店舗数は45店前後であり、知名度はさほど高くないといわれている。筆者が北京に住む周囲の中国人に問うても、かなりの確率でサイゼリヤを知らない人がいた。しかし、北京の若年層の間では、それなりの知名度があるようだ。

 サイゼリヤは、中国の若者にとってどのような存在なのか。より深掘りすべく、筆者が現在留学中の北京で、サイゼリヤ愛好家を自称する中国の大学生40名にアンケートを取ったところ、いくつか興味深いことが見えてきた。