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「俺たちの責任ではないことが証明された」メジャーで苦戦する藤浪晋太郎に阪神フロントの“本音”

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古巣・阪神フロントの“本音”は?

「古巣・阪神のフロントですよ」

 と、語るのは在阪テレビ局関係者だ。球団を出てはいったが、大阪桐蔭高からドラフト1位で獲得。新人から3年連続で2桁勝利も挙げた選手なのにナゼ?

「親会社が鉄道会社ということもあるのか、無難に、失点しない経営方針がフロントに求められている。そのため、戦力外で移籍したり、FAで出ていった選手の活躍を嫌います。藤浪の場合も、メジャーで活躍されたら『阪神が育てられなかった』『環境が悪かった』と球団がヤリ玉に上げられてしまうからです」(同前)

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大阪桐蔭時代の藤浪 ©文藝春秋

 実際、フロントは彼を特別扱いしていた過去がある。

「高卒は5年間は寮生活を送るルールがありましたが、球団本部長が『一人前になった』として本人の希望を聞き入れ、4年での退寮を認めた。2020年、コロナに感染した際も、球団はチームメートと夕食を共にしていたことが理由だとしていたが、後々、女性も含めた飲み会だったことが発覚。管理体制の甘さを指摘されたこともある」(同前)

 それゆえ、藤浪がメジャーでもなかなか芽が出ない状況を見て、あるフロントはこう語ったという。

「俺たちの責任ではないことが証明された。良かったわ!」

 藤浪にはフロントを見返す活躍を見せて貰いたい。

「俺たちの責任ではないことが証明された」メジャーで苦戦する藤浪晋太郎に阪神フロントの“本音”

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