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趣味なので、給料も上下関係もない

――損耗をカウントするにあたって、Oryxと何らかの繋がりのある人たちはたくさんいらっしゃるんですか?

ミッツァー 今はだいたい5名ぐらい、カウントに関わっています。Oryxのメンバーというと、先ほどの話にもありましたが、著作者としては私ともう一人ですね。

――カウントに関わっている方たちは、Oryxの正式なメンバーではないんですね。

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ミッツァー 趣味なので「正式なメンバー」とか、そういったものはないんです。給料もないので、上下関係もありません。我々と仕事している人が、他で「私はOryxの一員だ」と言っても、まあ趣味なんで問題はないだろうと考えています。例えば、あなたがOryxに対して何か提供するものがあれば、あなたはその日からOryxの一員と言えます。

キーウ近郊のブチャに取り残されたロシア軍の戦車や装甲車 ©宮嶋茂樹

顔出しやメディア出演を一切していない理由

――Oryxの活動は趣味ということですが、ミッツァーさんはもともとミリタリーマニアなんですか?

ミッツァー 子供の頃、散歩で本屋さんの前を通ると、航空機パイロットの漫画が置いてありました。読む前に表紙に惚れ込んで、そこから読んで内容を気に入って、そこから少しずつそういうミリタリーにハマったという感じです。

――漫画というのは、フランスのバンド・デシネ(フランスを中心とした漫画)などですか?

ミッツァー だいたいそんな感じですね。

――趣味で始めたものが、さまざまな国際機関、報道機関から注目されていますね。ここまで大きくなった点についてどう思われます?

ミッツァー まったく影響はないです。実際にファンの方とか色々あるんですけども、そういった方と交流会を開くこともありません。本当に趣味なんで、そういう理由から顔出しとか、メディアに出たりとかも一切やってないです。私はこれを趣味としてやりたいので、放っておいてほしい気持ちが大きいですね。