1ページ目から読む
4/4ページ目

えなりかずきとの知られざる交流

―― 須賀健太さんと仲が良いというのは有名ですが、他に子役仲間というとどなたになるんですか?

加藤 でも、彼とは子役時代の時っていうよりも大人になってから仲良くなったっていう感じですね。子役仲間っていうと、一緒の事務所に所属してる川原一馬っていう子は、一緒に『ガッコの先生』っていうドラマに出たんですけど、むしろ地元が一緒で、ダンススタジオも一緒。ずっと一緒なんです。あと『あっぱれ』メンバーはみんな子役仲間だと、僕は、思って、おります……。

―― 含みがある言い方(笑)。 

ADVERTISEMENT

加藤 みんな忘れてないかな、僕のことー(笑)。

―― ちなみに子役で言うと……えなりかずきさんとは共演はありますか?

加藤 えなりさんはバラエティー番組で共演はあるんですけどドラマではまだないです。でも、えなりさん、実は『主に泣いてます』の大ファンで。それで、『主に泣いてます』のメンバー会「主泣き会」っていうのがあって、ファン代表でえなりさんがいつも来てくれる(笑)。

―― へえ、そうなんですか! じゃあ、交流というのはあるんですね。加藤さんから見て、えなりさんの演技のスゴさは?

加藤 えなりさんはまだお芝居で共演っていうのがないからあれですけど、『渡る世間は鬼ばかり』で鍛えられているものがあると思うので、ご一緒したら鳥肌立つぐらいゾゾゾッてなることがたぶんあると思います。

 

ちょっと使いづらいって言われることが多かった

―― 「仕事がなさすぎる時期があった」と先程おっしゃったんですけれども、どれぐらいその時代ってありました?

加藤 大学時代、3年くらい全然なかったですね。ワークショップ行って「僕はこういう人です」みたいにやっても、ちょっと使いづらいって言われることが多かったので。

―― 『あっぱれ』出てました、みたいなアピールもしてたんですか?

加藤 してましたけど、知っている監督のオーディションに行っても、「芝居できないじゃん」みたいなことを言われて、「クッソ~」みたいな。

―― その時って、もう役者じゃない仕事をしようかなとか、そんなことを考えたりしませんでした? 

加藤 でも、もうこれしかないって思ってました。続けてこられたのがこのお仕事だったので。大学受験する時も、親が「もういいんじゃない?」って。音楽学科でピアノとかもやってたから、保育士になってほしいって言われてたんです。それで親といろいろバチバチもあったんですけど、多摩美に受かったらそっちの道をやっていきたいって説得して。ここであきらめるわけにはいかないっていう気持ちが強かった。仮に事務所をクビになっても、役者という仕事を続けたい、続けなきゃって。

 

#1 『あっぱれさんま大先生』出身・加藤諒が語る“生き残る”ということ 
http://bunshun.jp/articles/-/6322

#3 “超個性派俳優”加藤諒が語る「なぜ、こんなにブレイクできたのか?」
http://bunshun.jp/articles/-/6324

写真=松本輝一/文藝春秋

かとう・りょう/1990年、静岡県生まれ。『あっぱれさんま大先生』では「くるみちゃん」のキャラクターで人気者になった。多摩美術大学で野田秀樹の授業を受け、「NODA MAP」作品『ザ・キャラクター』で初舞台。ドラマ出演作品に『主に泣いてます』『とと姉ちゃん』『真田丸』『ゆとりですがなにか』など多数。3月15日より舞台『パタリロ スターダスト計画』に主演。https://www.nelke.co.jp/stage/patalliro2018/