辛い家族のことばかりを考えて人生を送るのはとってももったいないことに自分自身、気がつきました。だから実はここ数年、私は家族の話をしていないんですよ。どちらかというと、ハッピーをばらまきたいほうなので。
でも今回こういった取材の話をいただいて、いい機会だなとも思って。「今、私はお母さんのことをどう思っているんだろう」とお話しする機会といいますか、言葉にすることってなかなかないので。
特にこういう話って、誰も言う勇気がないじゃないですか。でも、家族との関係性が悪くて苦しんでいる人ってすごく多いのね。そういう状態を少しでも良くしたいから、誰かが発信しないとダメなんだと思います。
不幸に生きている人は「私と1週間暮らしていきなさい」
――「悩んでいたのは自分だけじゃなかったんだ」と思える経験は、すごく貴重だし人生において重要なものですよね。今日、LiLiCoさんのエネルギッシュさに、本当に元気をもらえました。
LiLiCo 本当? それはよかった。いつも不幸に生きている人はもう「私と1週間暮らしていきなさいよ」って思っちゃう。
誰かが私をみて元気になってくれるとしたら、それは私が本当に元気だからだと思うんですよ。
取ってつけたような元気が私はすごく苦手で。そういうのって、すぐにバレちゃうから。でも、日本って本当は元気な人がすごく多いと思うんですよ。
だからすっごく元気な人が1人いると、みんなが「ワーッ」となって付いていけるというか。それってすごくいいことだと思います。
自分で自分のハッピーを引き出せるようになって、特になんでもないことをたくさんしゃべって。無駄話って、実は一番ためになるものだから。
私がこういう話をすることで、誰かが救われたり「生きているのって楽しいんだよ」ということがもっともっと広まったらいいなと思います。
撮影=三宅史郎/文藝春秋
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