アイドルでも注目されなかった私のデビュー作がランキング1位になって、売れていると実感したのも初めて、真剣にお仕事をお願いされたのも初めてでした。「もしかしたらここなら一番になれるかもしれない」と考えて、お話をいただいてから1か月後、AVの世界で一番を目指してみようという結論に至りました。2本目の作品を出す=AV女優を続ける、というのが私の中にあったので、その時に「30歳までAV女優を続けよう」と決断したんです。
お金はいくらもらったか把握もしてない
ーー一番を目指してAVの世界に入った三上さんですが、2016年にはデビュー作で「DMM.R18アダルトアワード」の最優秀新人女優賞と最優秀作品賞など4冠を達成。翌年には最優秀女優賞を獲得と、早くも目標を達成してしまいます。
三上 2017年はノミネートされた女優さんに、明日花キララさんがいたりと激戦だったんですが、自分が一番になるためだったらやれるところまでやろうと思ってやって、最優秀賞をいただきました。
なので、受賞直後は1回燃焼したんですが、1か月ほどクールダウンして「1番にはなったけどもっと有名になれる」「30歳までは絶対に続けたい」という思いがあったので、知名度、DVDの売り上げを落とさないように、いかに保っていくのかを次の目標に考えました。当時はランキングをめちゃくちゃ見てました。順位を気にしなくなったのは3年前ぐらいからですね。
ーー他のAV女優さんも順位を気にされるそうですね。順位が下がると、ランキングで人気のある子の顔に似せて整形する人もいると聞いたことがあります。
三上 以前、私がYouTubeで「糸リフトしました」という動画を載せたら、AVのプロデューサーに「悠亜ちゃんが施術したことを公開してから、みんなが真似しちゃって、個性がなくなっちゃってる。悠亜ちゃんがやるとみんな真似るからやめて」って言われたことあります(笑)。
ーー移り変わりの激しい世界で人気AV女優を30歳まで続けるのは難しいことです。そもそも芸能人のAV女優ってすぐに辞めていく人が多い。
三上 私はもともとお金目当てでこの世界に入っていないのが大きいのかなって思います。やっぱり大きなお金をいただくのが目的でやっている方もいらっしゃると思うんです。
でも、私の中では目標が有名になることで、お金は関係なくて。やるなら、人気女優でい続けるのが目標でした。よく「どうせお金だったんでしょう」とか言われるんですけど、お金は本当にどうでもよくって。いくらもらったか把握もしてないぐらいなんですよ。そういうの、聞いても忘れちゃうので。