アイドルグループ「SKE48」を卒業後、アダルトの世界に飛び込みトップ女優として君臨した三上悠亜。その人気はAVの枠を超え、同世代の女性からも圧倒的な支持を誇る。なぜ彼女は競争の激しい世界で異例の人気を得ることができたのか。AVからの引退を発表した今、振り返ってもらった。(全3回の1回目/続きを読む

三上悠亜さん ©山本茂樹/文藝春秋

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引退を発表したら距離を置いていた友人からDMが来た

ーー3月13日にAV女優からの引退を発表されました。30歳になって辞めるとは以前から公言されていましたね。

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三上悠亜さん(以下、三上) 昨年独立しましたが、以前の事務所に30歳まではAV女優を続けると話していました。実は事務所からは「今すぐにでも辞めてもいいんだよ」と言われていたんです。 でも、自分の中では30歳で区切りをつけたかったので「いや、まだやります」と言ってきました。

ーー引退を発表したYouTubeでは涙を流されていましたけど、反響は大きかったですか。

三上 大きかったですね。20代前半に一緒に遊んでいた子から連絡がありました。AVデビュー直後、仕事を頑張るために距離を置いた子で、私のLINEも知らないからSNSにDMで長文が来て「引退動画を見ました。30歳までやり続けるんだといって、それをやり切った姿が本当にかっこよくて、どうしても伝えたくてDMしました」とあって。今はお互いに何をしているかもわからない状況の中でメッセージが来て、感慨深かったです。

ーー友人の藤田ニコルさんは引退について何か言ってましたか。

三上 私が泣いてる動画を見て、笑ってたらしいです。「なんか笑けてきた」とか言って(笑)。それもにこるんらしいなっていうか。そういう愛情表現が下手くそ人間なので。

 

SKE48を辞める前にAVのオファーが「チャンスかも」

ーー改めてAV女優としてのキャリアについてお聞きしたいと思います。最初のAVのオファーはSKE48在籍時だったそうですね。

三上 SKEを辞めようと考えていた時、知り合いに相談した際にAVのお話をいただきました。センシティブなお話だし、初めて聞いた時は「えーっ、絶対やらないです」という雰囲気だったんです。でも、その後も1年間かけて親身になって話を聞いてくださって、選択肢の候補として考えてもいいかなと変わっていきました。