インドネシアを訪問中の天皇皇后両陛下はきょう、日本への留学を目指す大学生と交流されました。
学生達の流ちょうな日本語に、陛下が返された思いがけないユーモアとは。
「ひげを整えます」交流を待ちわびる学生
きょう午後、両陛下は首都・ジャカルタにある日本で学んだ元留学生たちが設立した大学を訪問されました。
本番2日前、大学を訪れると、学生たちが両陛下との会話にそなえて練習を重ねていました。
大学3年女子生徒・アメリアさん(21):
人生に一度しかないイベントとのことなので、私ももちろんですけど学生10人、胸を張って最高の思い出になれると思います。
大学4年男子生徒・アルルさん(23):
1週間前から、月曜日から、どうしたらこう、より堂々と、流ちょうに自己紹介できるようになるかをずっと練習しました。例えば、もっと大きな声でとか、忘れるときに、「えー」とか「まー」とか言わないとか。そういう感じで。あとは、ひげとか。
ーーひげとか?
大学4年男子生徒・アルルさん(23):
はい(笑)。ひげは、あとで処理します。これを糧に誇りに満ちた人生にしたい。「インドネシアはどんな国ですか?」とか、あとは「インドネシアの強みはどこですか?」と陛下に聞きたいと思っております。
インドネシアは日本語学習者数が世界2位
インドネシアでは、日本語を学ぶ学生の数が中国に次ぎ、世界で2番目に多く、この大学では、日本語教育のプログラムを充実させ、日本への留学に力を入れています。
1991年に、即位後初めての外国訪問としてインドネシアを訪れた上皇ご夫妻もここを訪問されました。
当時大学生で、今は副学長となったファニーさん(55)は同窓会のたびに、ご夫妻の訪問の話で同級生と盛り上がる、と当時を振り返ります。
ファニーさん(55):
私たち学生の心の中には、あの時の経験が常に残っています。もし天皇陛下に何か言う機会があれば、お礼を申し上げたいと思います。