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「ドッキリかと思いました」監督から手紙を渡され…磯山さやか(39)が語る、同棲8年目に起きた“愛のこむらがえり”とは

磯山さやか(女優)――クローズアップ

2023/06/23
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 筋肉が異常に収縮して痙攣する症状がこむらがえり。

 では“愛がこむらがえる”って、どんな状況? それを見せてくれるのが映画『愛のこむらがえり』。なんと、主役はバラエティでおなじみの磯山さやかさんだ。

「主演と聞いて、もうドッキリかと思いました。お芝居の仕事はまったくしていないわけではないですけど、バラエティやコントとかいろいろやらせていただいているので……。しかも映画となるとさらに信じられないからこその、ドッキリかと」

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磯山さやかさん ©『愛のこむらがえり』フィルムパートナーズ

 映画監督を夢見る浩平と浩平の才能を信じる、磯山さん演じる香織。東京・調布を舞台に同棲8年目のカップルが映画づくりのために駆け回る、笑って泣ける108分だ。

「髙橋正弥監督から、プロットと、なぜ香織は私でなければならないのか、その思いが認(したた)められた手紙をいただいたのですが、そういう経験は初めてだったので驚きました」

 髙橋監督が磯山さんに見たもの。それは香織という人物に備わった優しさ、無私の情だった。

「“姉(あね)さん”のように叱咤するのではなく、浩平をその気にさせるため上手にやる気を刺激しながら支えてきたのが香織さんです。私の話し方、雰囲気がその像に合っていたのだそうです。私としてはあまり主役ということは意識せず、ひとつひとつのお芝居に集中しようと思って演じました。この作品は浩平の物語でもありますからね。それに、共演する先輩方が吉行和子さん、浅田美代子さん、菅原大吉さん、品川徹さん……と、誰が主役?という錚々たる顔ぶれでしたから」

 そんな磯山さんの隣で緊張を隠せなかったのが、今作で映画主演デビューを果たした浩平役の吉橋航也さん。

 浩平は監督として映画を撮るという夢を実現させるため、ベテラン俳優の西園寺宏に出演を頼み込む。その西園寺を演じたのが吉橋さんの師であり、所属する劇団東京乾電池の座長・柄本明さんだ。

「師匠である柄本さんに挑んでいく姿は見ている私も緊張しました。現場での柄本さんをずっと拝見していたのですが、あの力んでいない佇まいは本番中もカメラが回っていないときも変わりませんでした。どこからがお芝居でどこからが素なのだろうと。とても不思議でしたが、ずっとお芝居のことを考えておられるような、そういうことを感じさせられたお姿でした」

 どこか頼りない。でも映画への思いを語らせると、とたんに熱くなる浩平。その彼に寄り添いながら自身の夢でもある映画に人生を捧げてきた香織。そんな、一所懸命な二人だからこそ起きた、いや、襲ってきたのが愛のこむらがえり。

 ――ということで磯山さん、最後に愛がこむらがえる状況を5行くらいで教えていただいてもよろしいですか?

「これはですね……きっと観ていただいたらわかります! こむらがえりするんです。愛が。私のこむらがえっちゃった経験ですか? これからあるかもしれませんね」

いそやまさやか/1983年、茨城県生まれ。2000年にグラビアでデビュー。01年、『HERO』第5話でドラマ初出演。映画やドラマ、コントなど出演作多数。現在、ニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(11時半〜)の金曜アシスタントとして出演中。

INFORMATION

映画『愛のこむらがえり』
6月23日より全国順次公開
https://aikomu-movie.com/

「ドッキリかと思いました」監督から手紙を渡され…磯山さやか(39)が語る、同棲8年目に起きた“愛のこむらがえり”とは

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