大谷には魅力的ではないNY
では、アンケートで3~5位になった球団に勝機はないのか。NHKの大リーグ解説者が明かす。
「大谷は日本ハムからの渡米時に『DH制があるア・リーグの、日本人選手がいない球団』を条件にし、エンゼルスを選んだ。今でもその志向は変わらないという。ダルビッシュ(有=パドレス)、千賀(滉大=メッツ)は今季から長期契約を結んでいる。パドレスは大谷が気に入っている温暖な西海岸、メッツには豊富な資金と(エンゼルス移籍時にGMだった)旧知の(ビリー・)エプラーGMという強みがあるのだが、他に日本人がいることはマイナスに働く。ダルビッシュも千賀もローテーション投手で、大谷が二刀流のため自身の登板間隔が変わることなどで彼らに迷惑がかかることも嫌うのではないか」
ヤンキースは主砲のアーロン・ジャッジと今季から9年契約を交わした。
「ジャッジは故障が多く、DHで負担を軽減しながらの起用が不可欠。DHを独占する大谷は結果を出し続けていなければ、辛辣なNYメディアの格好の標的で、二刀流にも難癖を付けられかねない。大谷は遠征中にNYの街に出たことがないそうで、NYが本拠地であることに魅力は薄く、資金力はあってもメッツ同様、苦戦するだろう」(同解説者)
エンゼルス残留かドジャース移籍か、LAの両球団で二者択一の様相だ。
大谷獲得が宿願のドジャース
エンゼルスは現所属球団の強みを生かし、シーズン中に契約延長にこぎ着けたいところだ。しかし、不調に終わり、ワールドシリーズ終了後にFAになっても、前出の代理人によると、引き続き慰留に努める見通しだ。
対するドジャースは大谷がFA市場に出れば、エンゼルス以上の豊富な資金力、そして大谷が渇望するワールドシリーズ制覇が可能なチーム力を前面に出し、攻勢をかけるだろう。