三浦知良が再びポルトガル2部の「UDオリヴェイレンセ」との期限付き移籍を前提した調整に入るため、渡航することが7月11日11時11分(ポルトガル時間)発表された。今年の1月から6月まで(契約期間)在籍したチームで、正式に期限付き移籍が決まれば今回も横浜FCからのレンタル移籍ということになる。
8月から始まるポルトガルリーグに向けて、分刻みの自主トレを続けているカズに訊いた。
出場時間は4カ月で40分
――来季もプレーの続行が決まりました。
まずは、僕を受け入れてくれたチーム、こういう環境へと導いてくれたすべての人に感謝します。前季の4カ月で、ポルトガルのサッカー文化の素晴らしさ、「オリヴェイレンセ」というチームのレベルの高さを知っていただけに、もう一度あの中に身を置けると思うとわくわくします。ピッチに立つために変わらず精進し、チームのために少しでもいい結果を出したいといまは思っています。
――ただ、昨シーズンは、4カ月で40分の出場時間にとどまっています。
やっぱり、短い時間で結果を出すのは難しい。急にサッカーがうまくなるわけじゃないしね(笑)。10数試合という限られた中で、いきなり行ってどれぐらい出られるかとなると、それぐらいになっちゃうんだよ。試合に出るのはもちろんどこにいっても目標としてやってきたけど、4カ月という短い期間ならぎりぎり出場できなくても我慢ができた。ポルトガルという新天地で、いろんな選手、新たなサッカースタイルとの出会いがまた自分自身の財産になると思って行った、というところもありましたから。
ただ、これが1年となると、また話は変わってくる。毎日練習して、万全の準備をして、なかなか出られない、となると、精神的にキツいよね。身体のリズムも維持するのが難しいし。まあ、そういう意味ではここ10年ぐらいずっとそんな状況で、物足りないんだけど(笑)。
――それでも、練習は一切手を抜かず、一日として休むこともない。
去年、鈴鹿(ポイントゲッターズ=JFL)でのシーズンが終わって(18試合、2得点)、そのあと半年近く練習してきて、ポルトガルで試合に出たトータル時間が40分なわけです。でも、それが現役でやり続けるってことの現実なんだと思う。