母親の弟は練炭で自殺したんですけど、母親に「同じ方法で死ね」と言われてるうちに「なんでこんな人生なんだろう」って考えて。
私もホームセンターで練炭とガムテープを買って、お風呂をテープで密閉して練炭を焚いてたら、仲のいい子にものすごい勢いで止められました。その子が親身になってくれたおかげで、徐々に日常生活を送れるようになったんですけど。でも、当時のことはいまも引きずってますね。
少しずつメンタルが回復してきて、改めて人生を振り返ったんですよ。で、整形して顔をかわいくして、生まれ変わろうと決意して、16歳からお金を貯めはじめたんです。
約8年で整形費用1000万円を貯金
ーー「通信制高校に通いながら、警備員と引越し業者で働いた」とのことですが、整形手術の資金を貯めるためだけに働こうと?
平瀬 それのためだけに働いてましたけど、母親とは不仲すぎたので家を出て、家賃2万3000円のワンルームで一人暮らしをしてました。「友達を呼べるか?」といったら、ちょっと躊躇してしまうぐらいボロボロだったんですけど、とにかくお金を貯めたかったので安さ優先で。
外食はしないで、お昼はお弁当を作って仕事に行ってました。もやしが安いのでもやしばっかり買って、お肉が食べたいときは半額になったやつを買ってました。
ーーその生活だと、かなり貯金できそうですね。
平瀬 警備員と引越し業者は掛け持ちでやっていました。月に多くて30万円、少なくても20万円は稼いで、そこから月に10万円ぐらい貯めて、8年ぐらいで1000万円の整形費用を貯めることができました。
ーー1000万円を貯めてから整形したのですか?
平瀬 貯めながら、ちょいちょい整形していきました。まずは目から。ずっと歯が気になっていたけど、アイプチで二重を作っていたのもあって、その流れで19歳のときに二重整形をしました。
二重整形では顔が変わった印象はなかった
ーー19歳の時点で、貯金はいくらほど。
平瀬 350万とかですね。二重の費用は14万でした。
ーーそのくらいの費用なら、17歳、18歳の時でもできたのでは?
平瀬 ずっとやりたかったんですけど、高校生の場合は親のハンコがいるんですよ。母親と不仲すぎたので、高校が終わるまで待つことにして。19歳でも親の同意が必要なんですけど、そこはどうにかしてって感じで。
埋没法でやったんですけど、糸を取るのが怖かったですね。