昨年7月に行われた高校生RAP選手権に出場し、独自のラップスタイルで一気に注目を集めた#KTちゃん(18)。
バトルの入りには「ヤッホー渋谷KTでーす!」と元気よく挨拶し、相手を直接的にディスらない#KTちゃんは、これまでのラッパーのイメージを覆し、バトルに負けるたびにファンが付くという不思議な現象も起きている。
そんな#KTちゃんに、ラップを始めたきっかけや幼少期の意外なエピソード、レジェンドラッパーたちとの舞台裏などについて、話を聞いた。(全2回の2回目/最初から読む)
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呂布カルマから「女の子版DOTAMA」と称賛された
——高校生RAP選手権では1回戦負けでしたが、その反響は大会で一番と言ってもいいほどで、直接的に相手をディスらない「#KT劇場」といわれるラップスタイルが一気に注目されるきっかけになりました。
KT 高校生RAP選手権の本選が終わった帰り道に、Twitterで「高ラ」って調べたら、一番上に「高ラ #KT」が出てきたんですよ。その時に、みんな私のこと調べてくれたんだっていうのを知って、すごく驚いたし嬉しかったのを覚えています。
——呂布カルマさんだけが#KTちゃんに票を入れて、「女の子版DOTAMA」と#KTちゃんを評価していました。
KT YouTubeでバトルを見ていた時に、強面のラッパーばかりいる中で、唯一DOTAMAさんのバトルだけが全然怖くなくて。スーツを着てありのままの自分で出てるところを見て、すごくリスペクトしていましたし、私も私のままの姿で出ればいいんだなって背中を押してもらえた気がして。
だからカルちゃん(呂布カルマ)から「女の子版DOTAMA」って言われた時は本当に嬉しかったです。
今後絶対に勝てるMCになる
——高校生RAP選手権に出場してから「#KT劇場」が広がり、レジェンドラッパーとのバトルも多く経験してきた#KTちゃんですが、負けるたびにファンがつくという不思議な現象も起きています。
KT 実は今まで負けたことしかなくて勝ったことは一度もないんです。お客さんに楽しんでもらいたいっていう気持ちが一番にあって、そういう意味では、毎回YouTubeとかで見てくれたりとか、喜んでくれるのはすごくうれしいんですが、やっぱり勝ちたいですね。
応援してくれる方が居るからこそ、今後絶対に勝てるMCになって、自分を証明していきたいです。