よく「ネタを仕込んでいる」と言われるが…
——様々な世代のファンがいるイメージがありますが、意外なファンとかっていましたか。
KT パソコンを常に操作している物静かなサラリーマンの方が私の大ファンだったりとか。ラップバトルのファン層ってどちらかというと若い男性なんですけど、私のファンは女性や年齢層高めの方も多いので嬉しいですね。
——今年の3月に行われた「戦極MCバトル第29章」での漢 a.k.a. GAMIさんとのバトルでは、#KTちゃんの技術がどんどん上達しているとSNSで盛り上がっていました。
KT 嬉しいです。よく私のバトルは「ネタを仕込んでいる」と言われるんですけど、私はいつも即興でやっているつもりで。「ああ言われたらこう言おう」みたいなのはある程度考えてるんですけど、でもそれって他のラッパーもみんな一緒だと思うし。
オーバーリアクションで体を動かしながらやると、「こいつこれをやりに来てるな」って思われがちなんですよね。でも最近は、以前よりアンサーができているなという実感があります。あとは勝つのみですね。
これまでで印象に残っているバトル3選
——ご自身のバトルで、印象に残っているものは何かありますか。
KT まずはやっぱり高校生RAP選手権での長瀬ちゃんとのバトルですね。本当にすべての始まりだったので。そこからいろんなバトルとかにも呼んでもらえるようになったし、カルちゃんに「女の子版DOTAMA」って言ってもらったのもありますし。
あとは、たまちゃん(DOTAMA)とのバトルですね。念願のたまちゃんと一緒にバトルができてすごくうれしかったですし、結構自分の中でもお気に入りのパンチラインです。「くんくんおやじ臭い」とか、「かけてあげたいファブリーズ」とか我ながらよかったなって(笑)。
——DOTAMAさんとはバトル後に何か話しましたか。
KT バトルが終わった後は「ごめんなさい。すいませんでした、すいませんでした」って謝られました(笑)。
最後は、両国国技館での漢 a.k.a. GAMIさんとのバトルですね。というのも、高ラ(高校生RAP選手権)から8カ月で戦極29章の両国に出してもらって、その時高校3年生の3月だったので、最後に制服を着て、観客1万人の前で、レジェンドの漢さんと戦えたっていうのはすごく光栄でした。歓声の大きさで地面が揺れるぐらいだったんです。