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KT なるべく直接的にディスらないように気をつけています。私のバースは皮肉っぽく聞こえてしまうんですけど、ディスりではなく、お客さんに楽しんでもらうためにやっているんです。

 ちょっとおちょくってみて、ちょっかい出してる感覚でやってるので。「楽屋で聞いたんですけど~」って入りをよく使うんですけど、それもからかっている感じなんです。

正直下ネタはやめてほしい

——バトル中はディスられることも多いと思いますが、どんな気持ちで聞いているのでしょうか。

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KT 面白くなっちゃうんですよ(笑)。いろいろ言われて、しかもお客さんも喜んでいると、「今、私こんなこと言われてる。面白い~」って思っちゃうので、怖いとかはないですね。でも正直、下ネタはやめてほしいなって思っています。相手が女の子だと下ネタを使いがちなんですよ。

 今までは女子高生だから守られたところがあるけど、大学生になって、制服も脱いだからなんでも言っていいみたいな風潮になっているのもあって。「いやいや、それでも下ネタはやめてください」って思っています。

 

HIPHOPの窓口になるようなラッパーを目指したい

——ラッパーとして活動を始めてから1年が経ちましたが、バトルの雰囲気には慣れましたか? 

KT だいぶ慣れましたね。大きな大会にレギュラーとして出ているラッパーとは会う機会が増えて。楽屋が一緒だったりとかするので、だんだんと空間自体には慣れてきました。

 でも、女の子があまりいないのは寂しいですね。楽屋でも前よりみんなで話す機会が増えて明るい雰囲気にはなったけど、男子ばかりなので。女性ラッパーがもっとたくさん出てきて、男女関係なく盛り上がっていけたら嬉しいです。

——今後ラッパーとしての目標は何かありますか。

KT 目標は、HIPHOPの窓口になるようなラッパーになることです。

 私のラップって、いわゆるゴリゴリのHIPHOPみたいなイメージではないじゃないですか。格好もギラギラしていないし、口に出すワードもファンタジーなものが多いし。バックグラウンドに何か特別なことがあるわけでもなくて。これまでのラッパーにはあまりいなかったタイプではあるんですけど、そういう私だからこそ、いろんな人たちにも興味を持ってもらうきっかけになることができると思っています。

 あとは楽曲制作にも力を入れていきたいですね。アーティストとしての#KTちゃんを皆さんに示していきたいです。

写真=三宅史郎/文藝春秋

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