文春オンライン

「ホストファミリーの長男が薬物中毒」「父親は食事中に息子の首を絞めて…」17歳でアメリカ留学した私が現地で経験した“壮絶生活”

なるチャンインタビュー #1

2023/07/23
note

 アメリカの文化やトレンドを赤裸々に発信し、チャンネル登録者数25万人超の人気を誇るYouTuberの「なるチャン」ことNARUMIさん(30)。2023年5月に、アメリカ留学での“サバイバル体験”を綴った自叙伝『私はアメで、明日は晴れで』(KADOKAWA)を刊行した。

 2010年、17歳のときに渡米し、10年以上アメリカに住んでいたNARUMIさんは、「ホストファザーのDV」や「ホストブラザーの薬物乱用」など、現地で壮絶な体験をしている。いったい、留学中に何があったのか。彼女が渡米を決めた理由から、当時の生活状況に至るまで、詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)

人気YouTuberの「なるチャン」ことNARUMIさん ©細田忠/文藝春秋

◆◆◆

ADVERTISEMENT

小さい頃から「いつかアメリカに留学したい」と考えていた

――NARUMIさんは、17歳で留学してから、10年以上アメリカに滞在されていたのですよね。

NARUMIさん(以下、NARUMI) はい。幼いころから舞台をやっていて、公演で何度かアメリカに行ったことがありました。そのたびに「英語が喋れたらもっと伝えられることがたくさんあるのに」と悔しい思いをして。なので、小さい頃から「いつかアメリカに留学したい」とは考えていましたね。

 あとは、昔から空気の読めないタイプだったんですよ。学校の授業で先生が話している最中でも、気になることがあったら質問せずにはいられない子でした。なんとなく「周りと馴染めていないな」って感覚がずっとあったんです。だから、「日本以外はどうなんだろう?」「外の世界に出てみたい」という気持ちが強くなったのかもしれません。

 

――著書の中では「アメリカのMBAに通いたかった」とも綴られていました。

NARUMI 父がビジネスへの興味関心が高くて、幼い私にナポレオン・ヒルの著書や『7つの習慣』(スティーブン・R.コヴィー著)といったビジネス書を読み聞かせるような人でした。

 そんな彼が「ビジネスのトップはアメリカだ」「ビジネスの最高峰はMBAだ」とよく話していたから、MBAをあまり知らない頃から「いつかアメリカのMBAで学んでみたい」と思っていましたね。

――そして、17歳で留学の夢を叶えるのですね。

関連記事