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「少し後ろ歩いてくれる? 一緒には歩けないわ」ロリータモデル・青木美沙子(40)がマッチングアプリで婚活して感じた“男性たちの偏見”

「少し後ろ歩いてくれる? 一緒には歩けないわ」ロリータモデル・青木美沙子(40)がマッチングアプリで婚活して感じた“男性たちの偏見”

『まっすぐロリータ道』より #1

2023/07/30

genre : ライフ, 社会

 先輩である彼女たちのアドバイスで、プロフィールにロリータを全面的に打ち出すのは思い留まりました。ロリータの身としては悔しいけれど、それをアピールした時点で男性から避けられる可能性がある、と助言されて。それで「ロリータファッションが好きです」くらいに留め、写真もロリータ感を抑えめにしました(ヘアアクセをひかえめにしたバストアップ写真なら、そうそうわかりません)。

 そうしてアプローチのあった方とつつがなくやりとりを重ね、いよいよ実際に会うことになり、待ち合わせ場所へと向かったのです、いつもの全身ロリータで。

 

 ……ドン引きされました。ガッツリ態度に出されました。

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「オレ、そういう趣味じゃないんだよね」

 あなたの趣味のために着ているわけじゃないんですけど……。

「少し後ろ歩いてくれる? ちょっと、一緒には歩けないわ」

 隣を歩くのも許せないほどはずかしいですか、私?

 結果はもちろんこれきり、惨敗です。数人と会って、反応はだいたい同じ。私は悟りました。というか、再認識しました。――やっぱりロリータは、異性ウケが悪い!

ロリータ、婚活を超える

 次に、プロフィールから「ロリータ」を消し、代わりに「ナース」を投入しました。私のもうひとつの顔である看護師は、異性からはどう評価されるのか?

 

 結果は笑っちゃうほどあからさまでした。男性からのアプローチが一気に増えたのです。ナースって社会的信用だけでなく、男性からの好感度も高いのですね。やりとりも盛り上がり、今度こそ!と思って待ち合わせ場所へ向かう私の姿は、もちろんロリータ。すると……以下略。私を頭からつま先まで眺めて「うわっ」という表情をし、なんとかカフェに移動できたとしても、誰も彼も同じことを聞いてくるのです。

「こりん星から来たの?」

 千葉県船橋市から来ました。

「毎日マカロン食べてるの?」

 食べていません。むしろ和菓子派です。

「そういう格好が好きなんでちゅか?」

 ???

 こんな感じです。結果はやはり、推して知るべし。最終的に、マッチングアプリで十数人と出会ったでしょうか。結局、恋愛関係に発展した人はひとりもいませんでした。彼らが望むことはみな同じ。

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