それだけ、皆これからの時代、将来とお金に不安を感じているのだろう。そして、これは質問ではないのだが、災害危険性の高い場所は除外して探している人が多くなってきたと感じる。以前は「地震はきたらきたですよ」「水害って言ってもエントランスが浸かるくらいなら」とうそぶく人や、そもそも関心すらない人が多かったが、昨今の自然災害の多さから、防災に対する意識もかなり高まってきたものと推察される。
押さえるべき3つのポイント
毎回その質問に答えるのにわかりやすく一言でまとめるように工夫しているのだが、実際の取引の事例や経験から、次のように集約することとした。
「60㎡前後」 × 「都心・準都心の駅から徒歩7分以内」 × 「2001年以降完成」
都心・準都心で、駅から徒歩7分くらいまで(エリアによっては徒歩5分以内)の場所で、2001年以降完成の物件で、60㎡前後(54㎡「16坪強」~68㎡「20坪強」くらいまで)のマンションを適正な価格で購入することが、他の立地、種別、専有面積で購入した場合に比べ、最も失敗の可能性が低いというものだ。
(以下「60㎡」とは、54~68㎡くらいまでの面積のものをいい、以下上記の条件でのマンション購入を「60㎡論」という)
実際に、この「60㎡論」で購入した多くの人たちが、前出の加藤さんご夫婦のように購入時より高い価格や、ほとんど下がらない価格で売却に成功している。
なぜなら、60㎡はさまざまな側面から見て最も無駄がないからだ。
75~80m²に比べ、60㎡は価格が手頃なのに加え、途中で売ることや貸すことになった場合でも、“守備範囲が広い”ことから「売りやすく、貸しやすい」。
そして、コストパフォーマンスに優れていて、税制メリットを効率的に受けられる。
どんな人たちが購入している?
都心・準都心の「60㎡」マンションを売却するとしたら、具体的にどのような需要があるのか?
実際に60㎡のマンションを購入された方々は次のような人たちだ。