流産も公表…「一人じゃない」と伝えたい
ーー2021年12月に第1子を出産されて、現在は2子目を妊娠するべく不妊治療を再開されました。2022年8月には稽留流産(母親の胎内で胎児が亡くなること)していたことも告白しています。つらい出来事だと思うのですが、なぜあえて公表しようと思ったのですか。
浜田 私の周りにも流産を経験した人がたくさんいることを知ったからです。私自身、流産を経験するまでは「流産って何?」くらいの認識で、自分には絶対起きないと思っていました。1人目の子供は体外受精でしたが、2子目は自然妊娠だったんです。なので絶対うまくいくと思って、周りにも妊娠報告していたんですが、稽留流産になりました。
つらかったですが、「実は私も流産の経験がある」と言ってくれる友達がかなりいたんです。私の友達には3回ぐらい流産した子もいましたし、知り合いのスタイリストさんも何度も流産していました。ほかにも5ヶ月まで育ったのに死産になってしまった人も……。
YouTubeでも稽留流産をしている人の話を聞いて「ああ、今は泣いていいんだ」「仲間がいるんだ」と感じていました。私自身もそうした経験を発信することで、一人じゃないんだということを伝えられたらと思ったんです。
ーーそうした思いも不妊治療について発信するモチベーションにつながっているのですね。浜田さんのもとには動画で発信することでどんな反響が届いていますか。
浜田 実は私、不妊治療に関する鍵アカを持っているんです。不妊治療の話は、そのアカウントではタイムリーに書いているんですが、DMで「私のおかげで妊娠できました!」とくれる方はすごくいます。「頑張ってください」「身体を大切にしてください」くらいしか返信できないんですが、DMは返すようにしています。
でも、それで頑張れたという方や、体外受精に移った人もいっぱいいらっしゃって。「翔子さんのおかげで妊娠できました」っていうメッセージがそれこそ何百件も来ていますし、「どこの病院で不妊治療をされているんですか」という質問については何千件と聞かれています。
ーーもしかしたら政府や行政よりも少子化問題に取り組んでいるかもしれませんね。動画では時につらくて号泣している姿も浜田さんは公開していますが、基本的に不妊治療に明るく取り組んでいるように見えます。
浜田 私はポジティブにしていないと、赤ちゃんも来てくれないんじゃないかと思っているんです。ただ不妊治療をしている方の中には人に対して当たりが強くなる方もいて、それこそ「流産しちゃえばいいのに……」と言ってくる人もいます。でもそういう考えは違うと思っていますし、まずポジティブになるところから変えていこうとしています。