大手不動産企業オープンハウスグループで販売を手がける主要子会社「オープンハウス・ディベロップメント(以下、ディベロップメント社)」が販売した東京都内の土地から人骨が発見され、購入した顧客とトラブルになっていることが「週刊文春」の取材でわかった。

 今年、東証一部(現・東証プライム)上場10周年を迎えるオープンハウスグループ。急成長を遂げており、2023年度にはグループ連結売上高1兆円の達成が確実視されている。

 

 しかし、その裏では同社について関係者からの告発が多発している。

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「週刊文春電子版」では、これまで6回にわたり、“欠陥”住宅トラブルや「住宅ローン不正利用」を指示する“不適切営業”などのトラブルを報じてきた。

 今回、新たに浮上したのが、「人骨の発見」を巡る顧客とのトラブルだ。告発したのは、東京都内に住むAさんである。

購入した土地から人骨が発見

 2020年5月、Aさんは店舗併用の住宅を建築すべく、ディベロップメント社が販売していた東京都内の土地を購入した。建物の建築は、別のハウスメーカーに依頼したという。

 問題が起きたのは、地盤調査に着手しようとした時だった。

「異物があったため、地盤調査が行えなくなってしまった。『これは売主の責任だ』ということで、すぐにディベロップメント社に連絡。彼らが業者を手配し、異物を取り除くことになりました」(Aさん)

 同年12月25日、ディベロップメント社からAさんに連絡があり、驚きの事実が伝えられた。

「土地から人骨が発見されました」――。

人骨を発見した時のオープンハウス側の報告

 Aさんが語る。

「ディベロップメント社が役所に確認したところ、私が購入した土地の一帯は元々墓地があった場所。発掘された人骨は100年以上前にそこに埋葬されたものではないか、とのことでした。こうした情報は購入前に当然伝えられていません。知っていたら購入しなかった可能性もある」