大手格安ハウスメーカー「オープンハウス」が施工した戸建て住宅をめぐる“欠陥住宅トラブル”への告発が止まらない。6月15日配信の「週刊文春 電子版」では、神奈川県に住むAさん、Bさん、Cさんが「キッチンの床が傾いている」などと施工不良を告発したが、今回新たに3名の住民が「基礎が傾いている」「玄関にシロアリが発生した」などと被害を訴えてオープンハウス側と交渉していることが分かった。

 都心に安価な戸建て住宅を供給することで人気のオープンハウスグループ。業績は好調で、直近7年間の売上高成長率は平均30%を超える。2022年9月期決算の売上高は9526億円で、「行こうぜ1兆!2023」というスローガンの下、今年度中の連結売上高1兆円は確実視されている。

 

 そんなオープンハウスを巡り、住民から“欠陥”の指摘が相次いでいる。今回告発したのは、いずれも今年に入って入居したDさん、Eさん、Fさんだ。

ADVERTISEMENT

 その一人、Fさんは神奈川県内の戸建てに今年5月に引っ越したばかり。価格は土地と建物を合わせて4000万円弱。4人家族で暮らしている。

「実は、4月半ばの内覧会の時点で、家のコンクリートの基礎部分がわずかに傾いていることが目視でわかったんです。レーザーの水平器で測ってみたところ、やはり明らかに傾いていた。そこで現場監督に伝えたところ、『会社に戻って対応させてください』と言われました」(Fさん)

Fさん宅。基礎は29センチの間で16ミリ傾いている

 Fさんはオープンハウス側に傾きを指摘したというが……。