不動産大手「オープンハウスグループ」で新卒採用を担当する人材開発部の“幹部社員”が、就活生に向かって「オツム弱いじゃん」「ぶん殴るよ」などと発言したとされ、トラブルになっていることが「週刊文春」の取材で分かった。
「行こうぜ1兆!2023」のスローガンの下、今年度内でのグループ連結売上高1兆円突破が確実視されているオープンハウスグループ。だが、急成長を遂げる同社を巡って今、多くの関係者から問題を指摘する声が相次いでいる。
「週刊文春 電子版」はこれまで4度にわたり、複数の住民との“欠陥”住宅トラブルや、“不適切工事”による近隣住民らとの調停・裁判などを報じてきた。
そして今回、編集部に新たな告発が寄せられた。声を上げたのは、今年、同社の新卒採用試験を受けていたという都内の私大4年生・A君である。
「人格を否定されるような言葉を何度も…」
当のA君がこう打ち明ける。
「実力があれば若くして出世できるし、給料も稼げる。そんなイメージに魅力を感じていました。しかし選考中、採用担当の社員に人格を否定されるような言葉を何度も投げかけられ、幻滅しています」
実は近年、オープンハウスは「就活生の注目を集める企業」の一つとして知られている。
「就職・転職サイト『OpenWork』が今年3月に発表した『文系学生が選ぶ就職注目企業ランキング』でオープンハウスは2位を獲得。人気企業の常連であるサイバーエージェントやリクルート、楽天などを上回る順位でした」(経済誌記者)
だが、こうした良いイメージとは裏腹に、A君はオープンハウスでの就活が「今も大きな心のトラウマになっている」と語る。