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選考期間中にオープンハウスの社員たちが“豹変”

 A君が同社の選考に参加したのは今年4月17日のこと。25日に行われた3次面接で、後に“暴言”を投げかけられたという人材開発部新卒採用グループ部長代理の肩書きを持つX氏と初めて会った。

「この日の面接は10分ほどで終了。志望度や学生時代に取り組んだことを軽く聞かれた程度でした」(A君)

 だが、この日を境に「オープンハウスの社員たちが豹変した」とA君は振り返る。

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 4月28日、神奈川県川崎市にある「溝の口営業センター」でA君は先輩社員である同センター長と面談を行った。ところが……。

「僕の人生を否定するようなことを次々と言ってきたのです。学生時代に取り組んだボランティア活動について話すと、『こんなのウチでやっていくこととは関係ない』『オープンハウスで吸収できるように(これまでやってきたこと)全てを忘れろ』などと言われたのです。その後も〈22年の人生を否定〉〈何も肯定しない〉〈自己否定してない期間はノーカン〉などと“自己否定”を強いるようなことをメモするよう指示されました」(同前)

溝の口営業センター長に指示されて書いたメモ

 5月20日には「1Dayインターン」に参加。A君は他の学生たちと一緒に営業のロールプレイングを行い、“インターン3か条”というスローガンを大声で叫ばされるなどした。

 A君はこの日、前出の部長代理X氏に“暴言”を投げかけられた、と訴える。

「クビ覚悟でぶん殴るよ」

「終了後にX氏に呼び出され、『オツム弱いじゃん』と言われたのです。その場でいきなり『インターン3か条言ってみて』と指示され、言えずにいると『もう忘れちゃったの? 頭悪すぎ』。そして、『あんまりふざけているようだったら、クビ覚悟でぶん殴るよ』と、大きな声で威嚇してきた。企業の採用担当者、しかも幹部クラスの人にこんなことを言われたのは初めてだったので、萎縮してしまいました」(同前)

 その後、最終面接まで進んだA君だったが、X氏らオープンハウス社員に投げかけられた言葉の数々に傷ついたため、自ら次のステップに進むことを辞退したという。

「思い切ってオープンハウスとの縁を断ち切って良かったと思っています。今思えば、軽く“洗脳”されかかっていましたから……」(同前)