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「若い女のタレントごときが…」霊感アイドルと馬鹿にされ怪談話を10年封印していた松嶋初音が“ある芸人”に背中を押されて再び実体験を語りはじめたワケ

「若い女のタレントごときが…」霊感アイドルと馬鹿にされ怪談話を10年封印していた松嶋初音が“ある芸人”に背中を押されて再び実体験を語りはじめたワケ

最恐・怪談師インタビュー #2

genre : エンタメ, 娯楽

note

「どうやって死んだらいいですか」自殺願望者に伝えたいこと

 私、霊感って「ある/なし」のくっきりした境界線ではなくて、「強い/弱い」のグラデーションだと思っていて。見えない人はこの世にいないんですよ。「いい人なんだけど、私とは気が合わなくて」って日常的に言いますよね? あの感覚の延長線上に、お化けを感じ取れるかどうかもあるんじゃないかな。

 配信のリスナーさんからも「聴いていたら急に涙がワッとあふれてきた」「話の中に出てきた景色が見えた。あそこの角を曲がると、こんな目印がありますよね?」とコメントをもらったことがあるんです。あくまで聴き手として「死後の世界ってどんなだろう」と知的好奇心を満たすぶんにはいいけど、引きずり込まれちゃうと危ない。“障り”が起きないように、心霊現象に遭った場所の名前などは伏せるようにしています。そのスポットが、誰かにとっては「大切な想い出の場所」かもしれないという配慮も忘れたくないですし。

松嶋初音公式SNSより

 前にSNSで「酷いいじめにあっていて『なんで私の人生があいつらに潰されなきゃいけないんだ』という思いが日増しに募っています。呪い殺すためには、どうやって死んだらいいですか」とメッセージをもらったんです。でも私の見てきた景色からすると、それって、できないんですよ。死んだら終わり。蚊と一緒で汗の匂いがするから血を吸いに行く、みたいな……そこに意思はなくて、死んだときの思いに囚われて、ただ同じことを虚無のまま繰り返している。

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 死で恨みを晴らせることはありません。それはマジで違う。転校するなり、行政に助けを求めるなり、泥臭いけど「生きて!!」って言いたい。生きている人間が結局いちばん怖いけど、私たちだって生きていなきゃ新しい世界を見られない。「向こうの世界を見てきた側」だからこそ、そう伝えていきたいですね。

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