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《写真あり》「犬のように食べ、穴に向かって排泄する」元受刑者が語った“不潔すぎる女子刑務所”のリアル――2023年上半期BEST5

『人生上等! 未来なら変えられる』 #2

2023/08/23
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 廣瀬はこの提案を受け入れたが、あいにく身元引受人である母の体調が思わしくないなど、仮出所の条件が整わない。

「だから、また狂って『話が違うだろ』と暴れることになり、判決通りに5年務めての満期出所。27歳になってました」

刑務所が母親に「精神病院」を勧めたことも…

 出所をめぐってもひと悶着あった。刑務所は母が面会にくるたび、廣瀬は外に出したら何をするかわからないとして、精神病院に連れていくことを勧めたのだ。うろたえる母に、「私は狂ってない。すべて演技だ」と説明し、母が同居して監督するのを条件に通常の出所が認められた。

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 外に出られたことを実感できたのは、迎えにきた母と刑務所の敷地を出たときより、2代目総長のナナを中心とするレディースの後輩たちが数十名集まって開いてくれた出所祝いのときだったという。

 廣瀬が不在の間も『魔罹啞』は存続し、12代まで引き継がれていた。

「明美さん、お会いしてみたかったっす!」

 若手のメンバーにとって、初代総長は伝説的な存在。5年ぶりに聞く「明美さん」という呼び名に、待たれていたという実感が湧いてくる。

 長い間留守にしていたのに、自分のことを忘れず、こんなに集まってくれるなんて……。かわいい後輩たちと夜が更けるまで杯を重ね、しこたま酔った廣瀬は、独居房で孤独に吠(ほ)えていたときとはまるで違う明るい声で叫んだ。

「みんな、まだまだ気合入れてやるよ!」

2023年上半期「社会部門」BEST5 結果一覧

1位:川の中央にポツンとたたずむ数軒の民家…地元住民に尋ねてわかった“異世界のような町並み”の“意外な歴史”
https://bunshun.jp/articles/-/65038

2位:クマに食われ、頭蓋骨だけ発見された男性登山者の手帳に書かれていた“悲劇の真相”…秩父の山中で何が起こったのか
https://bunshun.jp/articles/-/65037

3位:「ガサ入れの前には必ず連絡入ります」地元警察に渡す金額は毎月20万円…「歌舞伎町・ぼったくりの帝王」がなかなか捕まらなかったワケ
https://bunshun.jp/articles/-/65036

4位:「7万円でナマ外OKしたのに…」パパ活の対価に“おもちゃの100万円札”を払う「ニセ札パパ」ついに現る!《被害女性が告発》
https://bunshun.jp/articles/-/65035

5位:《写真あり》「犬のように食べ、穴に向かって排泄する」元受刑者が語った“不潔すぎる女子刑務所”のリアル
https://bunshun.jp/articles/-/65034

人生上等! 未来なら変えられる

人生上等! 未来なら変えられる

北尾 トロ

集英社インターナショナル

2023年2月3日 発売

《写真あり》「犬のように食べ、穴に向かって排泄する」元受刑者が語った“不潔すぎる女子刑務所”のリアル――2023年上半期BEST5

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