うだるような暑さのなか仕事に励み、ようやく迎えたお盆休み。たまの連休くらい、日常を忘れて日頃の疲れを癒やしたいものである。
しかし、せっかくのリフレッシュムードに水を差すのが長距離移動にともなう大渋滞だ。やはり2023年のお盆期間にも、各地の高速道路で連日の渋滞が予想されている。
家族や仲間との貴重な思い出を、「車内のイライラ」で台無しにされてはたまらない。渋滞を避け、ストレスのない長距離ドライブを進めるにはどうしたらいいのだろう。渋滞時における「抜け道」の有効性をふくめ、渋滞対策のポイントについて検証したい。
上下線で連日の混雑、ピークを避ける工夫を
渋滞対策の基本は、何といってもピーク時間帯を避けることである。通常、大型連休の高速道路は、連休序盤の午前中には下り線、後半の昼過ぎからは上り線が混雑する傾向にあり、それは今年のお盆も変わらない。
NEXCO各社のホームページでは、大規模な渋滞が見込まれる区間の混雑時間帯や渋滞長についての予測が発表されている。こうした情報をチェックしつつ、なるべく混雑の少ない時間帯に要注意ポイントを抜けられるようスケジュールを工夫したい。
さて、今年のお盆休みは多くの場合、「山の日」である8月11日(金)から16日(水)までの6日間。NEXCO各社の発表によれば、下り線のピークは連休初日の11日に発生し、午前中を中心に30km~40km規模の渋滞が各地で予想されている。ピークを回避するには、夕方~朝方にかけて渋滞多発ポイントを通過するプランが有効といえる。
さらに、12日(土)と13日(日)においても下り線の混雑は続く見込みであり、両日とも東北道の羽生PAおよび矢板北PA付近でそれぞれ40km級の渋滞が予測されるなど、日を改めても状況が改善しないケースも想定される。日程をズラすよりは、「移動を暗いうちに済ませる」ことを意識したほうがよさそうだ。
一方、上り線は13日から15日(火)にかけて大きく混雑する見込み。いずれも昼過ぎから夜にかけて、各地で30km超の渋滞が続くので、なるべく午前中に混雑地点を抜けることが望ましいだろう。