文春オンライン

「清掃の仕事はキツい。3Kって言われてる」「社会的地位も低い」歴20年超の“日本一の清掃員”がそれでも清掃業を心から愛するワケ

『世界一清潔な空港の清掃』より #2

note

「プロフェッショナル仕事の流儀」はこれまで、さまざまな分野で活躍中のまさに一流のプロの方にご出演いただいてきました。一流と呼ばれる人の多くはすでにメディアに注目され、社会的に高い評価を受けておられる方も少なくありません。

 でも今回改めて感じたのは、プロ中のプロは地位や名誉とは別の所にもいるということ。気づかないだけで実はもっと身近にいらっしゃるのかもしれません。そしてそういう方々が、人知れず誰かのために全力を尽くしている姿にこそ、私をはじめ、多くの人が心動かされるのではないでしょうか。新津さんに密着した1カ月、私も取材者としての姿勢を見つめ直し、まるで心が洗われていくような、充実した時間を過ごさせていただきました。

新津さん(右)と築山さん

新津さんへの質問

 ロケの最終日。別れ際に、ひとつの質問をしました。

ADVERTISEMENT

「あなたにとって、プロフェッショナルとはどんな人だと思いますか?」

 返ってきたのは、懸命に自らの仕事に向き合っているすべての人の背中を押す言葉。

 仕事に悩んだとき、困ったとき、つまずいたとき、いつも私を支えてくれます。

「目標を持って、日々努力し、どんな仕事でも心を込めることができる人が、プロフェッショナルだと思います」

世界一清潔な空港の清掃人 (朝日文庫)

世界一清潔な空港の清掃人 (朝日文庫)

新津 春子

朝日新聞出版

2023年7月7日 発売

「清掃の仕事はキツい。3Kって言われてる」「社会的地位も低い」歴20年超の“日本一の清掃員”がそれでも清掃業を心から愛するワケ

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー