鷲見氏との性交後に届いた“1通のメール”
A子さんによると、知人を介して鷲見氏と出会ったのは2020年8月。交際は2022年5月まで続いたという。すぐに肉体関係を持つ間柄となった。
「性行為をする時、彼はコンドームをしませんでした。当初、彼はとても情熱的で、私のことを大切にしてくれているんだと感じていました」(A子さん)
ところが、2020年11月、A子さんは突如、今まで感じたことのない痛みに襲われる。
「前触れもなく、下腹部に鈍痛がするようになったんです。症状を調べてみたら『クラミジア』かもしれないので、病院で検査を受けました。結果は『過去1ヶ月以上前に感染があったが現在は治癒している』というものでした」(同前)
不審に思ったA子さんだったが、感染源に思いあたるフシがなかったため、この時点では、深く考えることはなかった。
同年12月9日、A子さんは普段通り避妊せずに鷲見氏と性交を行った。すると翌日、鷲見氏から1通のメールが届いた。
〈今日定期的に行っているクリニックでクラミジアに感染していると報告を受けました。A子ちゃんも感染している可能性がありますので病院にて検査を受けてください〉
A子さんが振り返る。
「彼にうつされた可能性も疑いましたが、この時は私に症状もなく、彼からは〈私のクラミジアは他の人にはうつらないよ。自分でもなんかそう思います〉というメールももらい、その言葉を信じていたので、改めて検査は受けませんでした」
その後も“不倫交際”は順調に続いた。
2人の関係に亀裂が入り始めたのは、2022年1月のこと。きっかけはA子さんの身体に起こった異変だった。
「彼との性交の後に性器にかゆみを感じるようになりました。もちろん他の人とは一切関係を持っていません。病院で診察を受けると、『膣カンジダ』との診断。ショックでした。服薬治療を行いましたが、すぐには治癒せず、症状は2~3ヶ月続いていました」(同前)
この頃から、A子さんは鷲見氏に「性病をうつしたのではないか」と問い詰めるようになる。
「彼は『うつしたのは私ではない』と頑なに認めず、それを聞くと不機嫌になったり、『そんなことを言うなら帰る』などと言うようになりました。彼からはカンジダの陰性を示す検査報告書も送られてきましたが、その後は、頻繁にケンカするようになってしまった」(同前)
そして、2人の関係は急速に悪化。諍いも多くなり、2022年5月、約2年に及んだ不倫関係は終わりを告げた。A子さんは言う。
「LINEはブロック、電話も着信拒否され、鷲見さんと直接連絡が取れなくなりました。“女性のための会社”の経営者なのに、彼は私を女性として大切に扱わなかった」