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顔はミドリで体はピンク、目は真っ黒の“エイリアンギャル”(24)が語る、壮絶だった幼少期「小3でパキスタンに1人で移住して…」

サニバニインタビュー#1

2023/09/23

genre : ライフ, 社会

note

最初は不安で仕方なかったが、大勢の親戚が歓迎してくれて…

ーー空港では、おばあさんのお出迎えが。

サニバニ おばあちゃんだけじゃなく、いとこも。私、謎に30人ぐらい親戚がいるんですけど、結構多めの出迎えでビックリして、みんなと初めて会うから「誰?」みたいな。

 しかも、みんなメッチャ髪長いし。向こうの人、白髪ですっごく長くしてるんですよ。たぶん基本髪が長いほうがいいみたいなノリで。

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 でも、「よく来たね」って歓迎してくれて、みんなメッチャ優しくて。なに言ってるのかわからないけど、とりあえずメッチャご飯出してくれて。

ーーそれでも、小3だから最初は不安でしかたがないですよね。

サニバニ 不安だったのはもちろんだったし、大好きな友達と離れるのがメッチャ悲しくて。小3なのにひとりで知らない土地に暮らすのって、子供心に「私の人生、どういう状況?」って思いながら行ったから。

 悲しくて不安だったけど、着いちゃったからには「頑張ろう、これから」って。

 

学校でイケメンと喋るために頑張って言葉を習得

ーーイスラマバードの家は、どんな感じでした?

サニバニ ベベリアタウンっていう、敷地が塀に囲まれてて、門にセキュリティさんがいて、車で出入りするときにチェックされるような住宅街に家があって。そこを出ると道路とかボロボロだったけど、べべリアタウンはヤシの木とか生えてて、リゾートっぽくなってて可愛くてきれいで。

ーーその家で、おばあちゃん、お手伝いさん、サニバニさんの3人で暮らしていた。

サニバニ いや、謎に伯父とかその妻がいたり、いろんな親戚がいっぱい家にいて。パキスタンって大家族が当たり前なんで、にぎやかだったんですけど。

 

ーーにぎやかでも、言葉がわからないから親戚をふくめて、現地の人とコミュニケーションを取るのが難しいですよね。

サニバニ とりあえず、しゃべれないからプライベートスクールっていうのかな? 現地の学校とインターナショナルスクールの間みたいな学校に入ったんですよね。そこは現地の子もいるし、海外から来た子もいるし、半分くらいの生徒は英語を喋って、もう半分の生徒はウルドゥー語をしゃべってて。入ったときは、どっちの言葉もしゃべれなかったけど、「面白そう」って気持ちのほうが強かったかも。

 不安だったけど、イケメン多くてラッキーみたいな(笑)。小さい頃、恋愛体質だったから「ヤバい、イケメンいる。話したい!」と思って。で、イケメンとしゃべりたいから言葉を覚えました。

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